コインベースとPerplexityが提携、リアルタイム市場データ提供

10時間 ago by · 1 min read

仮想通貨取引所コインベースはAI検索エンジンPerplexityと提携。リアルタイム市場データを統合する。

暗号資産(仮想通貨)取引所大手コインベースは10日、AI検索エンジンを手がけるPerplexityとの提携を明らかにした。

コインベースが持つ独自のリアルタイム市場データと、Perplexityの高度な人工知能(AI)技術を組み合わせる。

この提携は、トレーダーに信頼性の高い実用的な市場データへのアクセスを提供していく目的がある。

AI活用で市場分析を強化

今回の提携の第一段階として、コインベースの市場データがPerplexityのシステムに供給される。これにより、仮想通貨に特化した分析ツールが強化される。

具体的には、コインベースのCOIN50インデックスなどの指標が含まれる。

利用者は統一されたインターフェースを通じて、価格の変動追跡やトレンド監視、トークンの基礎的条件の調査が可能になる。

コインベースのブライアン・アームストロングCEOは、この統合によりトレーダーは取引前に「価格変動を深く掘り下げて」洞察を得られると強調した。

この動きの背景には、変動の激しい仮想通貨市場において、迅速かつ正確なデータ分析が求められていることがある。

膨大なデータを効率的に処理するツールを提供することで、この需要に応える狙いだ。

より深い統合も予定

将来的には、より深い統合が計画されている。具体的には、仮想通貨ウォレットを大規模言語モデル(LLM)に直接組み込むことや、リアルタイムデータをPerplexityの検索結果に直接表示することなどが構想に含まれる。

アームストロング氏はこれを「許可の要らないデジタル経済に向けた大きな一歩」と位置づけている。

Perplexityのアラビンド・スリニバスCEOも、ユーザーがプラットフォームを切り替える手間なく、検索クエリ内で仮想通貨データをシームレスに表示できる可能性を指摘した。

アームストロング氏はまた、最近ビットコイン(BTC)が最高値更新したことにも触れ、AIと仮想通貨が相乗効果で価値を生み出す可能性に言及した。

今回の提携は、コインベースにとっては取引事業を超えてデータ分析分野へ拡大する戦略の一環であり、PerplexityにとってはAI駆動の金融ツールにおける地位を固める動きとなる。

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