コインベースはソラナ上のDeFiレイヤーであるSquadsと提携し、USDCをエコシステムの主要ステーブルコインとして普及。
暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベースは13日、ソラナ(SOL)ブロックチェーン上のDeFiインフラプロバイダーであるSquads Protocolとの戦略的パートナーシップを締結した。
この提携により、USDCがSquadsの全製品スイートでステーブルコインとして位置づけられ、ソラナエコシステム全体でのUSDC採用を加速させることを目的としている。
Squadsは既に10億ドル以上のUSDCを製品群で管理しており、これはソラナ上のUSDC総供給量の約15%に相当する。
Squadsの強固な基盤と製品展開
Squadsは2021年にプログラム可能な自己管理型インフラを構築して以来、ソラナのDeFi分野で重要な役割を担ってきた。
同社のマルチシグプラットフォームは100億ドル以上の価値を保護し、50億ドル以上のステーブルコイン取引を処理した実績を持つ。
現在400以上のチームがSquadsのサービスを利用している。
Squadsの製品群にはUSDCが深く統合されており、米ドル建てビジネス口座Altitude、内蔵Visaカード付き個人向け金融アプリFuse、フィンテックアプリにステーブルコインアカウント機能を組み込むAPIGridなどがある。
これらの製品は全てUSDCを基盤として運営されている。
ステーブルコイン市場での戦略的意義
この提携はコインベースが最近再開したステーブルコイン・ブートストラップ・ファンドの一環として実施された。
同ファンドは、AaveやJupiterなどの主要DeFiプラットフォームでのUSDC統合に続く取り組みとなる。
コインベースのシャン・アガーワル最高事業責任者は、Squadsはソラナエコシステム全体でオンチェーンのステーブルコイン採用を推進している。
彼らがUSDCを製品群に深く統合し、顧客にさらなる価値を提供することを支援できることを嬉しく思うと述べた。
ソラナは現在、ステーブルコイン供給量で世界第4位のブロックチェーンとなっており、111億7000万ドルの市場規模を持つ。
このうちUSDCが75%を占める状況で、今回の提携は同ステーブルコインの市場支配力をさらに強化する効果が期待される。
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