イーサリアム関連企業のイーサマシンが、ナスダック上場を前に約974億円相当のETHを調達。イーサリアムへの関心が高まっている。
イーサリアム(ETH)関連企業イーサマシンは2日、ブロックチェーンズのジェフリー・バーンズ創設者から15万ETH(6億5400万ドル相当)の追加調達を完了した。
この資金は今週中に同社のウォレットに移される予定で、バーンズ氏は新たに取締役に就任する。
今回の調達により、同社が保有・確保するETHは49万5362ETHに達し、現在価値で21億6000万ドル規模となる。
ETH特化企業として異例の調達規模を達成
イーサマシンは、イーサリザーブとダイナミクス・コーポレーションの合併により設立される予定で、来四半期にナスダック上場を目指している。
同社は民間調達で8億ドル超のコミットを既に獲得しており、今回の出資で総調達額は25億ドルを超える。
同社のアンドリュー・キーズ会長によると、シティバンクが主導する第3回調達ラウンドが今週開始され、最低5億ドルの追加資金確保を目指すという。
当初の調達目標は16億ドルだったが、ブロックチェーン・ドットコムやクラーケン、パンテラキャピタルなどからの投資計画は調整されている。
イーサマシンは、ステーキングやリステーキング、厳選されたDeFiプロトコルを通じてETH建てのリターンを最適化する戦略を採用。
ETFを上回るオンチェーン収益生成能力により、純資産価値に対する持続的なプレミアム維持を目指している。
企業財務戦略としてのETH保有拡大
同社は転換社債や優先株式などの金融商品を活用し、株式希薄化を最小限に抑えながら1株あたりのETH保有量を最大化する戦略を採用している。
これは暗号資産(仮想通貨)を企業財務に組み込む企業が増加する中で注目される手法となっている。
出資者のジェフリー・バーンズ氏は、ブロックチェーンズの創設者兼CEOで、以前は消費者保護に特化した弁護士として20億ドル超の集団訴訟和解を手がけた実績を持つ。
現在はネバダ州北部に6万7000エーカーの土地を取得し、ブロックチェーン技術を基盤とした先進的な研究開発パークの建設を進めている。
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