暗号資産投資に43億ドル流入|ETHへの資金流入がBTC上回る

On 9月 2, 2025 at 5:09 pm UTC by · 1 min read

8月の暗号資産市場は、イーサリアム関連商品に資金が集中する一方、BTCからは資金が流出。機関投資家の戦略転換が鮮明になった。

デジタル資産調査会社コインシェアーズは1日、8月の暗号資産(仮想通貨)投資商品への純流入額が43億7000万ドルに達したレポートを公開した。

これにより年初来の累計流入額は355億ドルとなり、堅調な機関投資家需要を示している。

8月の最終週だけで24億8000万ドルの大型流入を記録したものの、市場価格下落の影響で運用資産残高(AUM)は2190億ドルと前週比10%減少した。

最も注目すべきは、イーサリアム(ETH)関連商品への資金流入がビットコイン(BTC)を大幅に上回った点で、投資家の選好に明確な変化が表れている。

イーサリアムが39億ドル流入を獲得

8月の資産別動向では、イーサリアム関連商品が39億5000万ドルの大規模流入を記録し、市場の主導権を握った。

特に最終週の単週だけで14億ドルを集め、投資家の強い関心を集めている。

一方でビットコイン関連商品は月間で3億100万ドルの純流出となった。

最終週に7億4800万ドルの流入があったものの、月前半の流出分を相殺するには至らなかった。

この結果、両資産のETF商品で初めてビットコインが流出超過、イーサリアムが流入超過となる逆転現象が発生した。

その他の仮想通貨では、ソラナ(SOL)が1億7700万ドル、リップル(XRP)が1億3400万ドルの流入を獲得し、米国でのETF承認期待が資金流入を後押しした。

米国投資家が市場トレンドを牽引

地域別では米国の投資家が22億9000万ドルと全体の52%を占め、今回の流入トレンドを主導した。

スイス、ドイツ、カナダもそれぞれ1億900万ドル、6990万ドル、4110万ドルの流入を記録し、グローバルな投資需要の高まりを反映している。

アナリストは、この動向を機関投資家によるビットコインからイーサリアムへの戦略的ローテーションと分析している。

上場投資信託の取引高も380億ドルに急増し、年間平均を50%上回る活発な取引活動を記録している。

Share:
Exit mobile version