イーサリアム価格、年初来30%上昇|ビットコインに猛追見せる

イーサリアムが年初来で30%近く上昇し、ビットコインの優位性に挑戦。機関投資家の資金流入でイーサリアムの今後の動向が注目。

赤松 柊弥 By 赤松 柊弥 黒川 理佐 Editor 黒川 理佐 Updated 1 min read
イーサリアム価格、年初来30%上昇|ビットコインに猛追見せる

Key Notes

  • イーサリアムが2025年半ばに急騰し、過去最高値に迫る勢いを見せる.
  • ステーブルコイン規制法案の可決など、規制面の進展が価格上昇の主な要因となっている.
  • 機関投資家からの資金流入が加速し、イーサリアムのネットワーク利用拡大への期待が高まる.

イーサリアム(ETH)はこのほど、年初来で約30%上昇し、ビットコイン(BTC)の市場支配力に挑戦する展開となっている。

2025年8月中旬時点で4300ドル台での取引が続き、2021年11月に記録した過去最高値の4878ドルの近くまで上昇した。

機関投資家の資金流入が加速しており、現物イーサリアムETFへの資金流入が130億ドルを超えている。

現物ETFと企業投資の急増が価格を押し上げ

この1ヵ月間でイーサリアムは45%から54%の上昇を記録し、同期間に約10%の上昇に留まったビットコインを大幅に上回っている。

7月23日にイーサリアムETFの取引が開始されて以来、記録的な資金流入が続いている。

7月18日に成立したステーブルコイン規制法案、GENIUS法が市場の転換点となった。

この法案により、テザー(USDT)やUSDCといった主要ステーブルコインの多くがイーサリアム上で発行される環境が整備され、実用性の向上が期待されている。

シャープリンクやビットマインなどの企業も大口購入を実施している。

シャープリンクは8月10日から15日にかけて、平均4648ドルで14万3593ETHを6億100万ドルで購入した。

オンチェーン活動の活発化と供給制約

オンチェーンデータによると、大口保有者が取引所からイーサリアムを移動させる動きが増加している。

取引所に残るイーサリアムの割合は約12%まで減少し、2021年以来の低水準となった。

この供給制約が価格上昇の要因の一つとなっている。

イーサリアムネットワーク上のTotal Value Locked(TVL)も急激に上昇しており、DeFiやNFT活動の活発化を示している。

一方で、レイヤー2ソリューションや競合ブロックチェーンの成長により、イーサリアムの競争上の優位性について疑問視する声も出ている。

ビットコイン政策研究所のザック・シャピロ氏は、現在の上昇が部分的に投機的である可能性を指摘し、長期的に見守る必要があると慎重な見方を示した。

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赤松 柊弥

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。

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