イーサリアムETFは8月11日から15日の週に過去最高となる28.5億ドル(約4,218億円)の資金流入を記録した。
イーサリアムETFは11日から15日にかけて、過去最高となる28.5億ドルの純流入を記録した。これは、2024年のETFローンチ以来最大の週次流入となる。
SoSoValueによると、ブラックロックのETHAが23.2億ドルで流入を主導し、累計で121.6億ドルに達した。
フィデリティのFETHは3.61億ドルを集め、累計27.4億ドルとなった。
一方、グレースケールのETHEは7,157万ドルの流出を記録し、累計流出額は43.9億ドルに拡大している。
過去最高の週間取引量と強まる機関投資家の存在
今回のETF流入は、イーサリアムの価格が14日に約4,800ドルと史上最高値付近まで上昇した時期と重なった。
ETFの商品全体の週間取引量は、1,700億〜1,800億ドルに達し、11日には1日で10億ドルの流入を記録した。
アナリストはこの現象を「ETHSANITY」と呼び、従来の市場構造から一歩進んだ新しい局面と指摘している。
特に直近6週間で流入が加速しており、機関投資家による集中的な資金配分が強まっているとみられる。
流入の連続記録はこれで14週連続となった。
ビットコインETFとの比較と市場全体の潮流
今週は、ビットコインETFにも5.48億ドルの流入があり、ビットコイン本体は史上最高値となる124,000ドルを突破した。
イーサリアムETFとビットコインETFを合わせた取引量は、3,930億〜4,000億ドルで、史上最大規模となった。
ただし、ETFごとの動向にはコントラストが見られる。
グレースケールのETHEは引き続き資金流出が続き、新規の資金はブラックロックやフィデリティに集中している。
これは投資家がより効率的で流動性の高いETFに移行していることを示している。
市場アナリストは、仮想通貨ETFが従来の投機商品からポートフォリオの正規の割当手段に移行しつつあると指摘する。
この動きは、仮想通貨市場が伝統的な金融市場との連動性を強める一方で、機関投資家の長期的関心が高まっていることを意味している。
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