イーサリアム価格が4300ドルに高騰。機関投資家による1ヶ月で41億ドル規模の買い集めがあったことが、明らかになった。
イーサリアム(ETH)は10日、4300ドル(約64万5000円)まで上昇し、今月初めの3520ドルから約22%の値上がりを記録した。
この価格上昇の背景には、機関投資家やクジラと呼ばれる大口投資家による大規模な買い集めがあり、過去24時間だけで8680万ドルの資金流入が確認されている。
ブロックチェーン分析企業アーカム・インテリジェンスの報告によると、単一のウォレットアドレスがギャラクシー・デジタルを通じて3億ドル相当のETHを取得。
このウォレットは現在7万9461ETH(約2億8250万ドル)を保有している。
ETF流入が記録的水準に
ブラックロックのiSharesイーサリアムトラストETFには、過去10営業日で17億ドルの資金が流入した。
Dune Analyticsのデータによると、ETF全体のイーサリアム保有量は過去1カ月で40%増加している。
7月22日には、新規ウォレットが5億8324万8000ETH(21億7000万ドル相当)を蓄積。
1日あたりの流入額は1億5900万ドルに達した。
機関投資家の買い占め率は92%に達している。
一方で、7月26日には10時間で5540.76ETH(2009万ドル)が取引所に送金された。
これは2024年10月から2025年6月にかけて平均2940〜2977ドルで取得した暗号資産(仮想通貨)投資による利益確定とみられる。
4500ドルへの上昇期待高まる
4時間足チャートでは、イーサリアムは3520ドル付近から始まった上昇チャネルから明確にブレイクアウトしている。
200日移動平均線は3461ドル付近にあり、現在の価格水準をはるかに下回っている。
市場アナリストのアッシュ・クリプト氏は「4200ドルを決定的に突破したことでショートスクイーズが発生し、4400〜4500ドルへ急速に上昇する可能性がある」と指摘している。
4300ドルを上回ったことで、次の抵抗線である4450ドル、さらに4500ドルへの道が開かれた。
下値サポートは4200ドル、次いで3910ドルとなっている。
3670ドルを下回らない限り、短期的な上昇トレンドは維持される見込みだ。
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