DTCCがフィデリティのソラナETFをリスト掲載。市場は期待感からソラナ価格が7%上昇。承認への道のりと今後の展望。
米決済機関DTCCは11日、フィデリティ・インベストメンツが申請中のソラナETF、FSOLをリストに掲載した。
同時にキャナリー・キャピタル申請のリップルETFとヘデラETFも掲載され、規制当局の承認が得られた際の技術的準備段階として注目を集めている。
ブルームバーグのエリック・バルチュナスETFアナリストによると、ソラナとリップルETFの承認確率は95%、ヘデラETFは90%と予測した。
市場は楽観視も承認は別問題
DTCC掲載は米証券取引委員会(SEC)による承認を意味するものではないことが重要だ。
ETFストアのネイト・ジェラシ代表は「DTCCへの掲載は規制上の意味を持たず、全てはSECの判断次第」と指摘している。
報道後、暗号資産(仮想通貨)のソラナは24時間で7%の価格上昇を記録し、リップル(XRP)とヘデラ(HBAR)も小幅上昇した。
全体の仮想通貨市場時価総額は4兆ドルを回復している。
過去にもヴァンエックのソラナETFが承認の数ヶ月前にリスト掲載された事例があり、今回も手続きの一環と見られている。
SEC判断期限迫る中で高まる期待
SECは従来、市場操作や投資家保護への懸念を理由に仮想通貨ETFの判断を延期してきた。
キャナリー・キャピタルのリップルETF判断は10月18日から23日の期間に延期されており、ソラナETFの最終判断期限も10月に設定されている。
一方で専門家の間では承認への期待が高まっている。
予測市場ポリーマーケットではソラナETFの2025年承認確率が99.7%、リップルETFが92%となっており、機関投資家の関心の高さがうかがえる。
既にREX-オスプレイ・スポットリップルETFが9月12日にローンチ予定で、SECの75日間の審査を異議なく通過している。
このETFは先物契約ではなく直接リップルを保有する形式で、今後のアルトコインETF承認の先例となる可能性が高い。
現物ビットコインETF成功がこの流れを後押ししており、承認されれば投資家は仮想通貨を直接保有することなく従来の金融商品を通じて市場参加が可能になる。
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