GameSquare社が、1億ドル規模の財務戦略の一環として、初期段階の500万ドル相当のイーサリアム購入を完了した。
ナスダック上場のゲームメディア企業GameSquare Holdingsは10日、500万ドル相当のイーサリアム(ETH)を購入した。
同社は1818.84ETHを平均価格2749ドルで取得し、1億ドル規模の財務戦略を始動させた。
この購入は、取締役会が承認した最大1億ドルのイーサリアム財務戦略の初期展開となる。
920万ドル調達完了でDeFi戦略本格化
今回のイーサリアム購入資金は、株式公募によって調達された。
同社は1株0.95ドルで842万1054株を発行し、当初800万ドルを調達する予定だったが、オーバーアロットメントオプションの完全行使により総調達額は920万ドルに達した。
GameSquareのジャスティン・ケナ最高経営責任者は「これはGameSquareの戦略的進化における転換点であり、イーサリアムネイティブ財務戦略を始動させるものだ」と述べた。
同社は暗号資産ネイティブの資本管理会社ダイアレクティックと提携し、同社のプラットフォームMediciを活用する。
このプラットフォームは機械学習モデルと自動最適化を適用し、年率8〜14%の目標利回りを設定している。
これは現在のイーサリアムステーキング基準である3〜4%を大幅に上回る水準である。
高利回り戦略でゲーム業界に変革
GameSquareは北米最大級のゲームメディアネットワークを運営し、フェイズクラン・イースポーツを傘下に持つ。
Z世代やミレニアル世代に強いリーチ力を持つ同社が、新しい仮想通貨を活用した財務戦略に転換することで、ゲーム業界での新たなビジネスモデル確立を目指している。
ダイアレクティックの独自プラットフォームは多層的なリスク管理プロトコルを組み込み、分散型金融におけるリスク調整後リターンの最適化を図る。
同社の戦略は、イーサリアムエコシステム全体で利回り創出戦略を活用し、ステーブルコインや非代替性トークンなどの資産も取り入れてリターンの多様化と拡大を目指す可能性がある。
ケナ最高経営責任者は「長期ビジョンを共有する高い評価を受けた投資家と分散型金融リーダーからの支援に勇気づけられている」と述べた。
同社は段階的投資により1億ドルの枠組みを活用し、追加のイーサリアム資産購入、自社株買い、成長事業への再投資などの資本配分を計画している。
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