グレースケールは、ソラナETFが承認後1〜2年で50億ドル超の資金を吸収する可能性があると予測。BTCの成功に続くか注目。
暗号資産(仮想通貨)運用グレースケールのザック・パンドル責任者は29日、米国ソラナETFが承認後1〜2年以内に、ソラナ(SOL)総供給量の約5%をETFを通じて吸収する可能性があると分析した。
これは現在の市場価格で50億ドル以上に相当し、現在のETF保有額1億5500万ドルから30倍以上の成長を意味する。
ビットワイズのソラナETF(BSOL)は取引開始2日間で1億2900万ドルの資金流入を記録、グレースケールのソラナETF(GSOL)も初日に400万ドルを集めた。
Need a refresher on $SOL?
Grayscale's Head of Research, Zach Pandl @LowBeta_, wrote a deep-dive on Solana, Crypto's Financial Bazaar ⬇️https://t.co/8PovIshR7E
— Grayscale (@Grayscale) October 28, 2025
ビットコイン・イーサリアムに続く機関資金の流入
この予測の根拠には、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の現物ETFが市場に受け入れられた成功事例がある。
パンドル氏は、ソラナも同様の道筋をたどり、機関投資家からの資金流入が期待できるとみている。
ビットコインETFは2024年1月の承認以降、急速に資金を集め、機関投資家による仮想通貨への参入障壁を大幅に下げた。
イーサリアムETFも同様に、従来の金融市場からの資金流入を実現している。
ソラナETFは、この流れの次なるステージとして位置づけられている。
グレースケールの分析によると、ソラナは高速トランザクション処理能力と低い手数料により、DeFiやNFT市場で実用性を証明してきた。
ソラナネットワーク上でステーブルコインの供給量が増加していることも、エコシステムの実用性と普及が進んでいる証拠となる。
ETFの普及は、伝統的な金融市場におけるソラナの正当性を高め、年金基金など保守的な投資家層にも門戸を開くことになる。
50億ドル市場への道筋と今後の展望
市場アナリストは、ソラナ価格が現在の186.50ドル付近での安定を経て、次の抵抗線である210ドルを目指す可能性があると指摘。
ETFを通じた機関資金の流入は、この価格上昇を後押しする要因となる。
ビットワイズのBSOLとグレースケールのGSOLに加え、他の資産運用会社もソラナETFの申請を検討している可能性がある。
競争が激化することで、手数料の引き下げやサービスの向上が期待され、最終的には投資家に利益をもたらす。
一方で、仮想通貨投資固有の価格変動リスクや、進化する規制環境、そしてETF商品間の競争激化といった課題も残る。
米証券取引委員会(SEC)の規制スタンスや、ソラナネットワークの技術的な安定性も、ETF市場の成長に影響を与える要因となる。
グレースケールは、投資家の関心が広がるにつれて、ソラナETFが数十億ドル規模のビジネスに成長すると確信している。
ビットコイン、イーサリアムに続く「第三の選択肢」として、ソラナが機関投資家の注目を集める日は近い可能性がある。
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