ウィキペディアのジミー・ウェールズ共同創設者は、ビットコインが通貨として失敗し、2050年までに1万ドルを下回る可能性があると予測。
ウィキペディアの共同創設者であるジミー・ウェールズ氏は25日、暗号資産(仮想通貨)の将来に関する見解をSNS上で共有した。
ネットワークの存続と通貨としての失敗
ウェールズ氏は、ビットコイン(BTC)の技術的な設計は堅牢であると評価している。
暗号技術の予期せぬ崩壊や大規模な攻撃がない限り、ネットワーク自体は長期的に存続する可能性が高いと述べた。
万が一の事態が発生した場合でも、ブロックチェーンの分岐を通じてシステムは維持されるとみている。
一方で、実用性や経済的な持続性については厳しい見方を示している。
同氏は、ビットコインが通貨や価値の保存手段としては完全に失敗していると主張した。将来の支配的な通貨になることはなく、熱狂的なコミュニティ内に留まると予想している。
さらに、機能的な交換手段というよりも、投機的なデジタル資産に過ぎないと強調した。価格変動の激しさや使い勝手の悪さ、店舗での決済導入が進んでいないことが、実用的な通貨としての普及を妨げていると指摘している。
2050年に向けた大幅な価格下落予測
同氏の主張で最も注目を集めたのは、長期的な価格予測だ。2050年までにビットコインの価格が1万ドルを下回る可能性があると述べた。
これは現在の取引価格である約6万5,000ドルから80パーセント以上の下落を意味する。この水準は本格的な金融用途ではなく、趣味の範囲に留まるものだと表現した。
この悲観的な予測の背景には、いくつかの要因がある。
AIシステムが仮想通貨を本格的に採用していないことも、普及の原動力を欠く理由として挙げられた。
また、機関投資家による資金流入についても、単なる利益追求に過ぎないと一蹴している。
価値の保存手段としても、金や銀、不動産といった伝統的な資産が引き続き優位性を保つと分析している。
ノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン氏も同様の見解を示しており、金融界の一部には根強い懐疑論が存在する。
一方で、市場関係者の間ではこの極端な予測に対する反論も出ている。一時的な価格変動と根本的な失敗を混同すべきではないとの声もあり、今後の動向が注目される。
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