イーサリアム基盤開発Etherealize、約4000万ドルを調達

イーサリアムの機関投資家向けインフラを開発するEtherealizeが、Electric Capital主導で4000万ドルの資金調達したことを明らかにした。

宇城 良 By 宇城 良 黒川 理佐 Editor 黒川 理佐 Updated 1 min read
イーサリアム基盤開発Etherealize、約4000万ドルを調達

イーサリアム(ETH)の機関投資家への導入を推進するEtherealizeは3日、4000万ドルの資金調達ラウンドを完了した

このラウンドはベンチャーキャピタルのElectric CapitalとParadigmが主導した。

Etherealizeは2024年にイーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏とイーサリアム財団から助成金を受け、2025年1月に設立された経緯がある。

同社のグラント・ハマー共同創設者は、ビットコイン(BTC)ETFの登場時、機関投資家におけるイーサリアムに関する知識不足が顕著であったと指摘した。

この課題に対処することが同社の設立目的であると述べている。

機関投資家の関心高まるイーサリアム、Etherealizeがウォール街との橋渡し

イーサリアム財団出身、同社のダニー・ライアン共同創設者は、「過去10年間で、イーサリアムは実験的な試みから、世界で最も実戦的なオープン金融ネットワークへと進化した」と述べた。

同週には、上場企業が12億ドル相当のイーサリアムを財務資産に加える動きも見られる。

Etherealizeは、ウォール街がビットコインほどイーサリアムに関与していない現状の隙間を埋めることを目指している。

調達した資金は、主に3つのインフラ開発に充てられる。

具体的には、トークン化資産の取引・決済のためのゼロ知識プライバシー基盤、機関投資家向け決済エンジン、トークン化された債券市場に流動性をもたらすアプリケーション群だ。

ライアン氏はこれを機関投資家のマージと表現している。

従来の金融システムを、より安全でグローバルな基盤へとアップグレードする試みだ。

同社はイーサリアムを単なる投資対象ではなく、金融機関の業務に直接組み込むことを目指す。

財団やブテリン氏との関係も、その信頼性を高めている。

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宇城 良

仮想通貨ライター。取引歴5年、ブロックチェーン技術の解説から市場分析、DeFi・NFTの最新動向までカバーします。複雑なトピックを分かりやすく解説し、皆様の的確な意思決定をサポートします。

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