金融大手フィデリティ、イーサリアムでトークン化ファンド発行

資産運用大手フィデリティがイーサリアム上でトークン化ファンドを発行。ブラックロックとの競争が激化するRWA市場に参入した。

黒川 理佐 By 黒川 理佐 倉元 大智 Editor 倉元 大智 Updated 1 min read
金融大手フィデリティ、イーサリアムでトークン化ファンド発行

Key Notes

  • フィデリティがイーサリアム上で米国債を裏付けとするトークン化ファンドFDITを発行.
  • ブラックロックのBUIDLと競合し、トークン化証券市場での競争が激化している.
  • 伝統的金融のブロックチェーン技術採用を示す動きで、即時決済などの利点がある一方、規制の課題も残る.

資産運用大手のフィデリティは7日、イーサリアム(ETH)ブロックチェーン上でFidelity Digital Interest Token(FDIT)を発行した。

FDITの登場により、フィデリティは急成長するトークン化証券市場でブラックロックのBUIDLファンドと直接競合することになる。

ファデリティのトークン化ファンド

FDITは、同社のFidelity Treasury Digital Fund(FYOXX)のブロックチェーン版株式を表すトークン化ファンドだ。

このファンドは、2025年8月のローンチ時点で2億ドル以上の米国債と現金を保有している。

各FDITはファンドの一株に相当し、イーサリアムネットワーク上で直接発行される。これは、現実世界資産(RWA)のトークン化に対する同社の取り組みを反映している。

関連報道によると、FDITの資産総額は既に2億368万5,560ドルを超えた。FDITは米国債に裏付けられており、ファンド株式と1対1での償還が可能だ。

ファンドの手数料は0.20%で、カストディサービスはBNYメロンが担当する。しかし、ローンチ時点でのトークン保有者が2名にとどまるなど、導入はまだ初期段階にある。

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黒川 理佐

2021年から仮想通貨投資を始め、数十のプロジェクトをリサーチ・利用。メルマガやSNSで最新情報を発信し、信頼を集める。2025年よりCoinspeaker参画。鋭い分析で、初心者から上級者まで役立つ情報を提供。

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