JPモルガン、ステーブルコイン2社の口座凍結|高リスク懸念か

JPモルガンはベネズエラなどで事業展開するステーブルコイン新興企業の口座を凍結。KYC不備や高リスク地域での活動が理由。

赤松 柊弥 By 赤松 柊弥 黒川 理佐 Editor 黒川 理佐 Updated 1 min read
JPモルガン、ステーブルコイン2社の口座凍結|高リスク懸念か

米金融大手JPモルガンは26日、Y Combinatorの支援を受けるステーブルコイン新興企業2社の銀行口座を凍結していたことが明らかになった。

対象となったのはブラインドペイとコンティゴで、両社はラテンアメリカ市場を中心に事業を展開し、米国の経済制裁対象であるベネズエラとの取引関係が問題視された。

両社は決済企業チェックブックを通じてJPモルガンの銀行サービスにアクセスしていた。

ベネズエラとの関連が制裁リスクに

The Informationの報道によると、JPモルガンはブラインドペイとコンティゴが高リスク地域で事業活動を行っていることを確認し、口座凍結に踏み切った。

特にベネズエラは米国による厳格な経済制裁の対象国であり、同国との取引は銀行のコンプライアンス基準に抵触する可能性がある。

チェックブックのPJ・グプタCEOによると、両社は急速な顧客獲得に伴いチャージバックが急増しており、これも口座閉鎖の一因となった。

グプタ氏は「彼らは門戸を開放し、インターネット経由で大量の顧客が流入した」と説明している。

JPモルガンの広報担当者は「これはステーブルコイン企業を対象としたものではない」とコメント。

当行はステーブルコイン発行者や関連企業との取引を継続しており、最近もステーブルコイン発行者の上場を支援している。

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赤松 柊弥
Coinspeakerニュースライター 赤松 柊弥

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。

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