メタマスク(MetaMask)は、AIエージェントが自律的にDeFi取引を行える専用ウォレットを発表した。
暗号資産(仮想通貨)ウォレット大手のMetaMask(メタマスク)は8日、AIエージェント専用のウォレットの提供を開始した。
AIが自律的に取引を実行
新しく発表された「MetaMask Agent Wallet(メタマスク・エージェント・ウォレット)」は、AIが自律的にオンチェーン取引を実行できる自己管理型の製品だ。
人間のユーザーが最終的な管理権限を保持しながら、分散型金融(DeFi)での取引を自動化できる。
現在は一部のトレーダーや開発者向けに早期アクセス版として提供されており、一般公開は2026年夏を予定している。
このウォレットを利用することで、トークンの交換や無期限先物、予測市場、流動性提供などの幅広いDeFi機能にアクセス可能だ。
AIエージェントは人間よりも早く市場の変化に反応し、複数の取引所を監視して効率的に取引を進めることができる。また、価格変動の少ないステーブルコインを用いた決済も自動化の対象となる。
対応ネットワークは、Ethereum(イーサリアム)などのEVM互換ブロックチェーンを含む。特定のAIプロバイダーに依存せず、複数のAIフレームワークと連携できる設計となっている。
強固なセキュリティと保護機能
AIによる自動取引の普及に伴い、安全性の確保が重要な課題となっている。メタマスクは、AIエージェントが開始するすべての取引に対して、シミュレーションや脅威スキャンを義務付けている。
セキュリティ企業のBlockaid(ブロックエイド)と連携し、悪意のある取引を事前に防ぐ仕組みを導入した。将来的にはビットコインネットワークへの対応も視野に入れている。
不審な取引が検出された場合は、二段階認証などによる人間の承認が必要となる。さらに、安全と判断された取引には最大1万ドル(約160万円)の保険が適用される保護プログラムも用意された。
ユーザーは支出上限や独自のルールを設定でき、AIの行動を安全な範囲内に制限することが可能だ。
初期段階ではコマンドラインを通じて提供され、開発者は既存のシステムにオンチェーン操作を簡単に組み込むことができる。
メタマスクは早期アクセス期間中に利用者のフィードバックを収集し、リスク管理や安全対策をさらに強化していく方針だ。
AIと仮想通貨の融合が、今後の市場に新たな変化をもたらすことが期待される。
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