ナカモト・ホールディングスのCEO、デビッド・ベイリー氏が10億ドル相当のBTC購入計画を発表。機関投資家の地位確立。
ビットコインネイティブ持株会社ナカモト・ホールディングスのデイビッド・ベイリーCEOは11日、約7億6000万ドル相当のビットコイン(BTC)を一括購入する計画を明らかにした。
ベイリー氏は当初「10億ドル分のビットコインを一括購入する夢が実現する」と表明。
後に実際の購入額は寛大な四捨五入であり7億6000万ドルに近いと修正した。
同社は今年初頭にナスダック上場のヘルスケア企業キンドリーMDとの合併を完了したばかりで、合併により確保した資金を活用する。
ビットコインの巨大企業構築へ
現在の市場価格約11万8892ドルで計算すると、7億6000万ドルの購入により約6400BTCを取得することになる。
これにより、同社は世界の機関投資家ビットコイン保有ランキングで上位に位置する可能性がある。
ベイリー氏は「ビットコインの巨大企業を構築している」と述べ、我々の戦略を実際に見れば、なぜ世界最大のビットコイン保有者の一社になるかが理解できるだろうと自信を示している。
同社は以前、上場企業の中で110番目のビットコイン保有者だった。
保有量は21BTC、価値にして約250万ドルと控えめな規模だったが、今回の購入により大幅に保有量を拡大する。
合併により7億ドル超の資金を確保
この大規模購入の背景には、キンドリーMDとの合併により確保した巨額資金がある。
同社は上場企業による私募で5億1000万ドル、転換社債で2億ドルの総額7億1000万ドルの資金調達を完了した。
ベイリー氏はトランプ大統領の暗号資産(仮想通貨)顧問を務めた経歴を持ち、2025年初頭にビットコインネイティブの持株会社としてナカモト・ホールディングスを設立した。
同社の投資哲学はできるだけ速く、できるだけ多く手に入れるというもので、マイケル・セイラー氏率いるストラテジーのモデルを参考にしながら、それを超えることを目指している。
投資家には暗号通貨界の著名人物が名を連ねており、アダム・バック氏、バラジ・スリニヴァサン氏、ジハン・ウー氏、メキシコの億万長者リカルド・サリナス氏などが含まれる。
ベイリー氏は購入プロセスを記録すると述べており、企業による仮想通貨投資の動きに新たな注目を集める可能性がある。
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