パナソニックHDとアクティアは、ブロックチェーン基盤の事業展開に向けた戦略的パートナーシップを締結した。
パナソニックHDとアクティアは2日、ブロックチェーン基盤型トレーサビリティ・プラットフォームの事業展開に向けた戦略的パートナーシップを締結した。
循環型経済を支えるブロックチェーン技術
脱炭素化や循環型経済への移行が世界的に進む中、サプライチェーン全体での信頼性の高い情報流通が求められている。
製品や素材の再利用、リサイクルにおいて、二酸化炭素排出量や資源循環率などの環境価値を、透明性を持って可視化する必要がある。
そのような状況の中、企業間のデータ共有において、改ざんが困難なブロックチェーン技術の重要性が高まっている。
例えば、スマートコントラクトを実装できるイーサリアムなどの技術が、こうしたプラットフォームの基盤として検討されることも多い。
また、膨大なデータの解析には人工知能(AI)を組み合わせることで、より高度なトレーサビリティが実現可能となる。
パナソニックHDは2017年から、ブロックチェーン技術のプロジェクトを開始した。
実用的なトレーサビリティ・プラットフォームである、トレースフィア(Tracephere)を開発。環境省の事業を通じて照明器具の資源循環リサイクルなどの実証実験を行い、プラットフォームの機能を進化させている。
今回の提携を通じて、循環型経済分野をはじめとする、幅広い産業での社会実装を推進する構えだ。信頼性の高いデータ連携基盤を構築し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速させる。
両社の強みを生かした事業展開
今回の提携において、パナソニックHDはトレースフィアの企画や研究開発、技術の継続的な進化を担当する。
製造業の知見を生かし、現場の実証実験から得られたデータを基に、信頼性の高いデータモデルの設計やユースケースの創出に取り組む。ブランド価値の向上にも注力し、技術的な基盤を強固なものにしていく姿勢だ。
一方のアクティアは、顧客の課題解決に向けた新規事業や、デジタルトランスフォーメーションの企画提案を担う。
トレースフィアを組み込んだクラウドシステムの開発や導入を進め、子会社を通じてSaaS型のサービス提供を行う。幅広い顧客基盤を活用し、新たなビジネスモデルの構築を支援する構えだ。
両社は互いの強みを補完し合い、トレースフィアを単なる技術基盤ではなく、業界を超えて利用される社会インフラとして位置付けている。
今後はNFT(非代替性トークン)を活用した証明書の発行など、サプライチェーン全体での貢献を可視化する仕組みの構築も視野に入れている。
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