ソラナ基盤のミームコイン発行プラットフォームPumpFunは、新モバイルアプリPumpFun 2.0をリリースした。
ソラナ基盤のミームコイン発行プラットフォームPumpFunは28日、モバイルアプリケーションPumpFun 2.0をリリースした。
このアプリは、ニュースセクション、ライブストリーミング機能、最新トークンの追跡機能を搭載し、iOS・Android両対応でアプリストアからダウンロード可能となっている。
同プラットフォームはサービス開始以来、870万種類のトークンを創出している。
モバイル環境への最適化が狙い
PumpFunのアロン・コーエン創設者は、オンチェーントークンを取引するユーザーの60%以上がモバイルデバイスを使用している。エコシステムの取引ツールの多くはデスクトップ向けに最適化されていると指摘した。
同氏は「新規ユーザーは圧倒的にモバイルから参入している。これが未来であり、エコシステムの成長を続けたいのであれば最適化すべき分野」と述べた。
今回のアプリでは、Movers Feedと呼ばれるリアルタイムトレンド機能や、Tap-to-Apeによる1タップ購入機能を新たに導入している。
これらの機能により、ユーザーは市場の急激な変動に迅速に対応し、外出先でも直感的な暗号資産(仮想通貨)取引を行える。
プラットフォームの現状と課題
PumpFunは2024年1月19日にサービス開始後、急速な成長を遂げてきた。
同プラットフォームは5月に7800万ドルの手数料収入を記録しており、ミームコイン取引の中心的存在となっている。
しかし、創出された870万トークンのうち、時価総額1億ドルを維持しているのはわずか4銘柄という厳しい現実もある。
大多数のトークンは価値を失うか市場から消失しており、投機性の高さが課題となっている。
競合するモバイルアプリとの比較では、MoonshotやVectorなどの既存サービスは取引量が大幅に減少しており、PumpFunの参入タイミングは戦略的と言える。
Moonshotの月間手数料は2024年9月の88万ドルから2025年5月には4万5000ドルまで減少している。
現在同プラットフォームでは10億ドル調達を目指す新しい仮想通貨のトークンセールが計画されており、今回のモバイルアプリリリースは将来的な事業拡大の布石とみられる。
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