ステーブルコイン決済インフラを提供するRainは28日、シリーズBで5800万ドルを資金調達した。規制明確化を背景に、事業拡大を目指す。
ステーブルコイン基盤のVisaカードを発行するスタートアップのRainは28日、シリーズBの資金調達ラウンドで5800万ドルを確保したことを明らかにした。
このラウンドはベンチャーキャピタル企業Sapphire Venturesが主導した。
The forecast? Heavy Rain. ☔️
We’ve raised $58M in Series B funding—led by @SapphireVC with support from @Dragonfly_xyz, @galaxyhq, @SamsungNext, @lightspeedvp, @NorwestVP & Endeavor Catalyst.
Thanks to our team, partners, and investors for helping us rebuild global payments… pic.twitter.com/mspsObE4sV
— Rain (@raincards) August 28, 2025
ステーブルコイン決済のインフラを拡大
2021年に設立されたRainは、ステーブルコインを利用した決済のための企業向けインフラを専門とするフィンテック企業だ。
同社はフィンテック企業や銀行が、ステーブルコインに直接連動したVisaデビット・クレジットカードやデジタルウォレットを発行できる技術を提供している。
今回の資金調達には、サムスンのベンチャー部門であるSamsung NextやDragonfly、Galaxy Venturesなどが参加した。
3月の調達額2450万ドルと合わせ、同社の累計調達額は8850万ドルに達する。
Rainのプラットフォームがサポートする年間クレジットカード決済額は、すでに10億ドルを超えているという。
利用者はVisaを受け入れるあらゆる場所でステーブルコインを使用でき、デジタル資産を従来の決済チャネルで利用可能にする。
規制整備が企業の関心を後押し
Rainの成長を支える主な要因は、主要市場におけるステーブルコイン規制の明確化だ。
同社の公式発表によると、米国のGENIUS法や欧州の暗号資産(仮想通貨)市場規制案のMiCAによって採用への道筋が示され、企業の関心が急増した。
こうした規制の進展を受け、伝統的な金融機関はステーブルコインを既存の金融システムに統合する実用的な解決策を求めている。
Rainは従来の銀行インフラとブロックチェーン基盤の決済をつなぐ架け橋としての役割を担っている。
同社は調達した資金を活用し、150カ国以上への事業拡大を計画している。
特に欧州、アジア、アフリカの成長市場に注力する方針だ。
業界ではマスターカードとサークル社の提携など、ステーブルコイン決済の導入が世界的に進んでいる。
こうした動きは、決済手段の多様化を求める市場の需要に応えるものであり、新たな仮想通貨投資の機会としても注目されている。
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