リップル社、シンガポールで最大2880万円の起業家支援を開始

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リップルとTenity社は、シンガポールでXRPLアクセラレーターを開始。アジア太平洋地域の起業家に20万ドルの助成金を提供。

リップル社は4日、フィンテック投資企業Tenityと提携し、シンガポールでXRPLアクセラレーターの立ち上げを公表した。

このプログラムは、アジア太平洋地域のアーリーステージにあるスタートアップを対象としており、ブロックチェーン技術の革新を加速させることを目的としている。

参加企業は、最大20万ドル(約2880万円)の非株式助成金を受け取ることが可能。

プログラムは2025年9月から開始され、12週間の構成で年2回実施される予定だ。

APAC地域の革新を促進する戦略的拠点

今回のアクセラレータープログラムの拠点としてシンガポールが選ばれた背景には、同国のフィンテックハブとしての地位がある。

この地域では、ビットコイン(BTC)をはじめとする主要暗号資産(仮想通貨)の普及が進んでおり、ブロックチェーン技術への関心が高まっている。

2025年時点でシンガポールには300社を超える新しい仮想通貨関連企業が拠点を構えており、過去12か月間で7億5000万ドルの資金調達を実現している。

リップルのフィオナ・マレーディレクターは、シンガポールはデジタル革新における先進的なリーダーとして確立されている。

このアクセラレーターは新世代の人材を育成し、地域の産業やコミュニティに利益をもたらすXRPL上での拡張性のあるユースケースを解放すると述べた。

この動きは、アジア太平洋地域でXRPLエコシステムを拡大し、機関投資家向けのユースケースを創出しようとするリップルの広範な戦略とも一致している。

スタートアップの成長を後押しする独自の支援体制

XRPLアクセラレーターは、特定の成長分野に焦点を当てている。

具体的には、実物資産(RWA)のトークン化、機関投資家向けDeFi、そしてAIとブロックチェーンの統合といった分野だ。

Tenityのヨナス・トゥーリクマネージングパートナーは、リップルとの長期的なパートナーシップにより、次世代ブロックチェーン革新を推進していく。

XRPLアクセラレーターは金融システムを再構築し、現実世界資産をトークン化し、AIとブロックチェーンの可能性の境界を押し広げる先見性のある創設者を支援すると語った。

プログラムの特徴は、非株式型の助成金モデルを採用している点にある。

従来のアクセラレーターとは異なり、スタートアップは自社の所有権を維持したまま資金援助を受けられる。

参加チームには、業界の専門家によるメンターシップや、リップルが持つ投資家やパートナーのグローバルなエコシステムへのアクセスも提供される。

ハイブリッド形式のプログラムはバーチャルワークショップとシンガポールでの2週間のオンサイト研修を組み合わせ、最終的には投資家やエコシステムパートナーに向けたデモデイで締めくくられる。

申請受付は8月17日まで行われる。

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