Secured Financeは、ステーブルコインの自動運用プラットフォーム「SF Yield Vault」をローンチ。最初の製品として「JPYC Vault」を提供。
スイスに拠点を置くDeFiプロトコル開発会社のSecured Finance AGは2日、ステーブルコインの自動運用プラットフォーム「SF Yield Vault」をローンチした。
ユーザーは、ステーブルコインをVaultに預け入れるだけで、所有権を示すトークンを受け取ることができる。
JPYCの自動運用メカニズムを提供
最初の製品となる「JPYC Vault」は、イーサリアム(ETH)メインネット上で同時に提供を開始した。
日本円ステーブルコインの保有者に対し、自動で利回りを生成するメカニズムを提供する。
ユーザーはJPYCを預け入れた場合、ユーザーは「yvJPYC」というトークンを受け取る。
スマートコントラクトのルールに従い、手動での操作を必要とせずに自動でレンディングが実行される仕組みだ。
Secured Finance AGの菊池正浩CEOが掲げる「預けるか引き出すか」というシンプルなユーザー体験のビジョンを反映している。
このプラットフォームは、Yearn FinanceのDeFi利回りプロトコルの基盤であるYearn V3を活用して構築されている。
ユーザーがJPYCを預けると、同社の固定金利レンディングプロトコルを通じて自動的に貸し出される。
得られたリターンは、Vaultのシェアトークンの価値上昇として反映される仕組みとなっている。
他ステーブルコインへの展開も予定
今回のローンチは、同社が2025年11月に設立したJPYCの固定金利レンディング市場の戦略に基づいている。
従来のDeFiにおける変動金利モデルから脱却し、ゼロクーポン債の仕組みを利用した固定金利インフラを採用した。満期時の正確な償還額を事前に把握できるため、従来の利回りプロトコルが抱えていた予測可能性の懸念を解消している。
ステーブルコインは決済や取引の手段から、トークン化されたMMFや国債などの利回り資産へと進化を遂げている。
同社は、従来の金融に存在した自動ポートフォリオ手段を提供し、金融アクセスの民主化を目指している。
ユーザーが受け取るyvJPYCトークンは譲渡可能であり、将来的には担保利用などのDeFiアプリケーションでの活用も見込まれている。
今後の展開として、他の日本円や米ドルのステーブルコインへの対応拡大を計画している。
さらに、マルチチェーン展開や現実資産(RWA)を組み込んだ高度な戦略の実装も予定している。
技術的な実現可能性や流動性の状況、コンプライアンス要件に基づき、段階的に機能を拡張していく方針だ。
next