ソラナ開発者、大型アップグレードを提案|処理能力66%向上へ

On 7月 25, 2025 at 12:20 pm UTC by · 1 min read

ソラナ開発者は、ネットワークの処理能力を66%向上させる提案を発表。dAppやミームコインの需要増に対応。

ソラナ(SOL)の開発者は、ネットワークの計算能力を大幅に向上させるアップグレード案SIMD-0286を提案した。

同提案は、ブロックごとの計算上限を現在の6,000万コンピュートユニット(CU)から1億CUへと66%引き上げることを目指すものだ。

この動きは、分散型アプリケーション(dApp)やミームコインの利用急増に対応するための措置だ。

計算上限66%引き上げを提案

ソラナブロックチェーンでは、dApp、リステーキングプロトコル、NFT発行、ミームコインの取引など、チェーン上の活動が活発化している。

これにより既存のリソースが圧迫され、ピーク時にはトランザクションの失敗や遅延が頻発していた。

コンピュートユニットは、トランザクション実行に必要な計算作業量を測る指標だ。今回の上限引き上げが実現すれば、400ミリ秒ごとに生成される各ブロック内で、より複雑な操作を処理できるようになる。

このアップグレードにより、ユーザーはコンピュートユニット予算超過といったエラーの減少や手数料の低下といった恩恵を受けられる可能性がある。

また、開発者は実行上の制約を気にすることなく、より負荷の高いdAppを構築しやすくなる。

同提案は現在、コミュニティによるレビューとテストの段階にある。バリデーターのコンセンサスを経て承認されれば、将来のソフトウェア更新で自動的に有効化される見込みだ。

アップデート直後の新提案

ソラナは23日にも、計算上限を4,800万CUから6,000万CUに引き上げるアップグレード(SIMD-0256)を実施した。

これにより混雑は一時的に緩和され、毎秒約1,700件のトランザクション処理が可能になった。

しかし、ミームコインやDePINプロジェクトからの持続的な需要により、この処理能力はすぐに飽和状態に達した。

この経験が、より大幅な引き上げが必要であるとの認識につながった。

今回の提案は、ユーザー体験とバリデーターの作業負荷のバランスを取りながら、将来の需要急増に備えるというソラナの段階的なスケーリング戦略を反映している。

高性能なオーダーブック型DEXやMEVオークションなど、高いスループットを要求するユースケースの安定稼働を目指す。

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