高性能ブロックチェーンのソラナ(SOL)が市場心理の改善を背景に200ドル台を回復。テクニカル指標も強気を示し、今後の価格上昇に期待が集まる。
高い処理性能を特徴とするブロックチェーンプラットフォームのソラナ(SOL)は22日、心理的な節目である200ドル台を回復した。
ソラナの価格は2025年2月15日以降、この水準を下回って推移していた。今回の回復は、2025年1月に記録した史上最高値296ドルを依然として43%下回る水準ではあるものの、市場の回復基調を反映している。
時価総額887億4,000万ドルで暗号資産(仮想通貨)市場6位につけるソラナの躍進は、投資家の信頼回復とテクニカルな勢いに支えられている。
ソラナ高騰の背景にある3つの要因
今回のソラナの価格上昇には、主に3つの要因が考えられる。第1に、市場全体の心理が好転したことだ。基軸通貨であるビットコイン(BTC)の価格が安定したことで、余剰資金がソラナのようなアルトコインに流入する動きが見られた。機関投資家の関心や規制の明確化も、仮想通貨市場全体の楽観的な見方を後押ししている。
第2の要因は、テクニカルな勢いだ。強気のシグナルとされる「ゴールデンクロス」がチャート上に出現し、上昇の勢いを示唆した。これと同時に取引高も急増し、ソラナは重要な抵抗線を突破した。
最後に、ソラナ自体のエコシステムの強さが挙げられる。分散型金融(DeFi)や非代替性トークン(NFT)のインフラが堅牢で、常にユーザーの活動を維持していることが、プロジェクトの長期的な存続可能性を裏付けている。
今後の価格動向と潜在的リスク
ソラナは22日、一時203.76ドルまで上昇し、日中で11.97%の急騰を記録した。過去1週間では24%の上昇を見せており、強気な勢いが続けば、価格は260ドルから320ドルの範囲まで上昇する可能性があるとアナリストは予測している。
これまで180ドルから200ドルの価格帯が重要な技術的障壁として機能していた。この抵抗線を明確に突破したことで、次の目標である300ドルへの道が開かれた格好だ。
一方でリスクも存在する。相場が買われすぎの状態にあるため、短期的な調整が入り、148ドルから161ドルの水準まで下落する可能性も指摘される。しかし、持続的な需要が売り圧力を吸収する可能性も十分にある。
今回の価格回復は、変動の激しい市場環境におけるソラナの回復力を示すものであり、2025年中の史上最高値更新への期待を高めている。
next