テザー社CEO、ビットコイン売却説を否定|保有量増加と説明

On 9月 8, 2025 at 6:46 pm UTC by · 1 min read

テザー社CEOがビットコイン売却の噂を否定。保有量減少は投資部門への内部移管であり、実際にはBTC保有を増やしていると説明。

テザー社のパオロ・アルドイノCEOは8日、同社がビットコイン(BTC)を売却したとの憶測について完全否定した。

同社は一切のビットコイン売却を行っておらず、むしろ投資部門への戦略的移管により保有量が増加している。

売却の噂と分析者の誤解

今回の憶測は、アナリストのクライブ・トンプソン氏による分析が発端となった。

同氏は監査法人BDOの証明報告書を基に、テザー社のビットコイン保有量が2025年第1四半期末の9万2650BTCから第2四半期末には8万3274BTCへ減少したと指摘。

この約9000BTCの減少を金購入のための売却と解釈した。

しかし、この分析には重要な見落としがあった。

Jan3のサムソン・モウCEOが詳細な説明を行い、テザー社が投資部門XXIへの移管を実施していたことが明らかになった。

内部移管の実態と正確な保有量

モウ氏の説明によると、テザー社は6月2日に1万4000BTC、7月にはさらに5800BTCをXXIに移管している。

これらの内部移管を考慮すると、第2四半期末時点でテザー社のビットコイン保有量は実際には4624BTC増加していた。

7月の移管分を含めると、純増量は少なくとも1万424BTCに達する。

現在、テザー社は10万521BTCを保有しており、これは約117億ドル相当に相当する。

同社は世界最大級の民間ビットコイン保有企業の地位を維持している。

アルドイノCEOは「テザーはビットコインを一切売却していない」と明確に述べ、XXIへの資産移管は売却ではなく戦略的な暗号資産(仮想通貨)投資の一環であると説明した。

同氏は「世界が暗転し続ける中でも、テザーは今後も利益をビットコインや金、土地といった安全資産に再配分していく」と今後の方針を示している。

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