テザーが時価総額でイーサリアム超え、BTCに次ぐ2位に

テザーの完全希薄化後時価総額がイーサリアムを上回った。価格急落とステーブルコイン需要拡大が背景にある。

黒川 理佐 By 黒川 理佐 倉元 大智 Editor 倉元 大智 Updated 1 min read
テザーが時価総額でイーサリアム超え、BTCに次ぐ2位に

Key Notes

  • テザーの完全希薄化後時価総額がイーサリアムを上回り、市場2位となった.
  • イーサリアムの価格急落と大規模な清算が時価総額逆転の直接的な要因だ.
  • ステーブルコインの需要拡大が浮き彫りになり、市場構造への影響が注目される.

ステーブルコイン大手テザー(USDT)は26日、完全希薄化後時価総額でイーサリアム(ETH)を上回った。

この価格変動に伴い、テザーはビットコイン(BTC)に次ぐ2番目に大きな仮想通貨となった。

また、FDVだけでなく通常の時価総額においても、テザーが一時的にイーサリアムを上回る場面があった。

イーサリアム急落が要因

テザーの完全希薄化後時価総額(FDV)は約1,915億ドルに達した。一方でイーサリアムのFDVは約1,870億ドルにとどまっている。

FDVとは、現在の価格に総供給量を掛け合わせた理論上の時価総額を指す。

テザーの総供給量は約1,918億枚であり、これに基づくFDVが算出されている。対するイーサリアムは、市場に出回っている循環供給量が実質的な総供給量と同じだ。

そのため、イーサリアムのFDVは通常の時価総額と同額になる。

今回の逆転劇は、イーサリアムの価格が急落したタイミングで発生した。イーサリアムは24時間で約5%、7日間で約9%下落している。

ステーブルコインの需要拡大

直接的な引き金となったのは、仮想通貨市場全体の下落と大規模な清算だ。10億ドルを超える清算が発生し、イーサリアムの時価総額を大きく押し下げた。

対照的に、テザーの価格は1ドルに固定されている。

テザー社が新規トークンを発行し続けることで、テザーの供給量は増加傾向にある。価格が安定しているため、供給量の増加がそのままFDVの上昇につながる仕組みだ。

イーサリアムのFDVが市場の心理や価格変動に左右されるのとは対照的である。

テザーは米ドルに連動する中央集権型のステーブルコインであり、主に米国債や現金同等物で裏付けられている。

一方のイーサリアムは、分散型アプリケーションを支えるプラットフォームの基軸通貨だ。

両者の性質の違いが、今回の時価総額の逆転に大きく影響している。

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黒川 理佐
Coinspeakerニュースデスク 黒川 理佐

2021年から仮想通貨投資を始め、数十のプロジェクトをリサーチ・利用。メルマガやSNSで最新情報を発信し、信頼を集める。2025年よりCoinspeaker参画。鋭い分析で、初心者から上級者まで役立つ情報を提供。

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