トランプ・メディアが約4030万ドル相当のビットコインを追加購入。総保有1.15万BTC超で、エネルギー事業への転換と並行投資を進める。
トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)は22日、約4030万ドル相当のビットコイン(BTC)を追加購入した。
ビットコイン保有量の拡大
分析企業アーカムのデータによると、今回の購入でTMTGの総保有量は1万1542BTCとなった。保有資産の評価額は10億ドルを超える規模に達している。
同社はフロリダ州サラソタに拠点を置き、ソーシャルメディアのトゥルース・ソーシャルなどを運営している。
TMTGは近年、暗号資産(仮想通貨)分野への関与を強める戦略をとっている。2025年初頭には、関連資産として約20億ドル規模の保有を報告していた。
今回の追加購入は、同社がデジタル資産を主要な財務戦略の一部として位置づけていることを示している。
エネルギー事業への転換と合併
今回の購入は、同社が大きな事業転換を図る中で行われた。TMTGは19日、核融合エネルギー企業であるTAEテクノロジーズとの合併を発表した。
合併後、同社はソーシャルメディア事業からエネルギー分野へと事業の軸足を移し、AIの運用や仮想通貨マイニング施設向けの電力供給を手がける計画だ。
2026年には核融合発電所の建設開始を予定している。
規制環境と市場の反応
ビットコイン購入時の価格は1BTCあたり8万9358ドルだった。この時期、米国の規制環境にも変化の兆しが見られている。
商品先物取引委員会(CFTC)のマイケル・セリグ委員長は、仮想通貨市場に関する法案の進展を示唆した。議会ではデジタル資産のガイドラインを定める法案が審議される見通しだ。
TMTGの株価は合併発表後に急騰し、市場から高い関心を集めている。
同社は仮想通貨とエネルギーの両面で事業基盤を強化しているようだ。市場では、同社の動向とともにトランプコインなどの関連銘柄にも注目が集まっている。
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