資産運用会社タトル・キャピタルが、BONKの現物ETFを米SECに申請。オプション取引を活用し、インカム収益の創出を目指す。
資産運用会社タトル・キャピタル・マネジメントが16日、ボンク(BONK)に連動するボンクインカムブラストETFを米証券取引委員会(SEC)に申請した。
36億ドル超の運用資産を持つ同社は、FLEXオプションを活用したプットクレジットスプレッド戦略により収益創出を目指すインカム型ETFとして設計している。
この申請により、米国ファンドマネージャーによるボンク現物ETFの申請は、今年初頭のレックス・シェアーズ及びオスプレイ・ファンズに次いで3例目となる。
インカム戦略とミームコイン市場の現状
今回のETFは収益創出を主目的とし、副次的にボンクの価格パフォーマンスへの連動を目指すとして申請された。
行使価格やスタイル、満期日をカスタマイズ可能な標準化商品で、店頭取引のカウンターパーティリスクを回避しながら価格発見を実現する。
ボンクは現在、時価総額18億7000万ドル、24時間取引高3億4800万ドルを記録し、プジー・ペンギンズ(PENGU)に次ぐ第2位のミームコインとしての地位を確立。
Nansenデータによると、取引所保有のボンク供給量は過去30日間で22%減少しており、供給不足による価格上昇圧力の可能性が示唆されている。
暗号資産(仮想通貨)の価格変動を収益機会に転換する新たな金融商品として注目される。
市場の反応と承認への道筋
申請発表を受けてボンクは約4%上昇し、1トークンあたり0.00002426ドルで取引された。
テクニカル分析では、0.00004ドルの安定した突破が次の強気相場への重要な節目とされている。
SECの審査プロセスにより、規制当局の最終承認と運用準備が整えば、同ETFは早ければ来年7月にも取引開始となる可能性がある。
ただし、ミームコインのボラティリティとアルトコインETFに対するSECの慎重な姿勢から、承認には時間を要するとの見方が多い。
現在約95万のユニークウォレットがボンクを保有しており、100万ウォレット到達が価格上昇の心理的節目として期待されている。
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