
Coinspeakerの専任暗号資産ライター。2020年から仮想通貨投資を始め、ビットコイン、NFT、DeFiへの投資経験がある。2025年6月にCoinspeakerに加わる。
ビットコイン(BTC)事業を手掛ける21キャピタルは29日、計画中の上場に先立ち、テザーから5800BTCを追加取得したと明らかにした。
これにより、同社のビットコイン総保有量は4万3500BTCを超えた。この規模は当初の予測を上回り、ストラテジー社(約13万5000BTC)とMARAホールディングス(約4万4000BTC)に次ぐ世界第3位の企業ビットコイン保有量となる。
ビットコインの平均取得価格は1BTCあたり8万7280ドルで、現在の市場価格での総価値は51億ドルを超える。
21キャピタルは、特別買収目的会社(SPAC)であるCantor Equity Partnersとの合併を通じて株式公開を予定。上場後は、ナスダック市場でティッカーシンボルXXIとして取引される。
同社は1株あたり1万2559サトシ(SATS)を割り当て、従来の1株当たり利益に代わり、1株当たりのビットコイン価値(BPS)という独自の指標を導入。これにより、投資家は同社の業績をビットコイン中心の視点で評価できるようになる。
保有するビットコインはオンチェーンで透明に管理され、準備金の証明はリアルタイムで一般に公開されている。これはブロックチェーン技術の特性を活かした取り組みだ。
この事業はテザーとBitfinexが過半数の株式を保有し、ソフトバンクが主要な少数株主として参加している。上場企業による私募投資家、Cantor Equity Partnersの一般株主、そしてキャンターフィッツジェラルドも所有権の一部を担う。
テザーは2025年4月に初期コミットメントの一環として3万7229BTCを21キャピタルに移転しており、今回の5800BTCの提供は追加の引受契約を履行するものだ。
テザーおよび機関投資家からの新たな拠出金6億8000万ドルが、同社の資本構造を強化し、さらなる成長を後押しすると期待される。
21キャピタルのジャック・マラーズ共同創設者兼CEOは、従来の金融モデルよりも透明性と主権を優先し、ビットコインを中心とした新しい金融システムの構築を目指すと強調。
同社の上場は、既存のビットコイン関連株市場にも大きな影響を与えると見込まれている。
Disclaimer: Coinspeakerは公平で透明性の高い報道に努めています。この記事は正確かつタイムリーな情報提供を目的としていますが、投資助言ではありません。市場状況は急速に変化するため、投資判断の前に情報確認と専門家への相談を強く推奨します。
Coinspeakerの専任暗号資産ライター。2020年から仮想通貨投資を始め、ビットコイン、NFT、DeFiへの投資経験がある。2025年6月にCoinspeakerに加わる。