米Verb社、トンコイン特化戦略へ移行|準備資産7.8億ドル超に

12時間 ago by · 1 min read

米上場企業VerbがTONストラテジーへの社名変更とTON中心の財務戦略を発表。トンコインの将来性を見据えた動き。

米ナスダック上場のVerb Technology社は21日、社名をTONストラテジーに変更し、トンコイン(TON)の集積に特化した戦略に転換した。

同社は総準備資産が7億8000万ドルを超え、そのうち7億1300万ドルをTONが占めると報告している。

この大規模な戦略転換は、8月8日に完了した5億5800万ドルの私募増資に基づいている。

テレグラム連携がもたらすTON特化戦略の背景

この転換の背景には、メッセージングプラットフォーム大手テレグラムが、TONをミニアプリエコシステムの独占ブロックチェーンインフラとして採用したことが大きく影響している。

10億人を超える月間アクティブユーザーを持つテレグラムとの統合により、TONは他アルトコインでは実現困難な大規模な実用性を獲得している。

テレグラム内では、TONがウォレット機能、決済システム、各種アプリケーションを支え、ユーザーに日常的な仮想通貨利用環境を提供している。

この技術的優位性とユーザー基盤の組み合わせが、TONの普及に強力なネットワーク効果を生み出している状況にある。

同社はプルーフ・オブ・ステーク(PoS)の仕組みを活用したステーキング報酬により、継続的な資金調達なしに保有量を増やすキャッシュフローモデルを構築している。

この戦略により、投資家への負担を最小化しながら持続的な成長を目指している。

アルトコイン財務戦略の先駆けとなる位置づけ

同社は、ビットコイン(BTC)以外の暗号資産(仮想通貨)を準備資産とするアルトコイン財務戦略を採用する初の上場企業として、新たな分野を開拓している。

デジタル資産と現金を組み合わせたハイブリッドモデルは、機関投資家のブロックチェーン分野への参入手法として注目を集めている。

私募完了後、VERB株価は200%以上の急騰を記録し、市場の強い関心を反映した。

同社は今後、社債や株式発行による追加の資金調達も視野に入れ、TONの流通供給量の5%以上を保有する目標を掲げている。

ストッツ会長は「TONを保有するだけでなく、ネットワーク自体の経済基盤を強化することに貢献する」と戦略の意義を強調している。

この動きは、企業が仮想通貨を財務戦略に組み込む大きな市場の変化を象徴している。

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