Visaのステーブルコイン決済、ステラ・アバランチに拡大へ

On 8月 1, 2025 at 11:19 am UTC by · 1 min read

Visaはステーブルコイン決済基盤を拡大。PYUSD、USDG、EURCを追加し、ステラとアバランチのブロックチェーンにも対応。

決済大手Visaは7月31日、ステーブルコイン決済プラットフォームを拡大し、ペイパルUSD(PYUSD)、グローバル・ドル(USDG)、EURCを新たに追加した。

また、対応するブロックチェーンにステラとアバランチが加わり、国境を越えた決済の効率化とオンチェーン取引の強化を図る。

銘柄とブロックチェーンの対応拡大

今回の拡大により、Visaのプラットフォームは既存のUSDCに加え、4種類のステーブルコインに対応する。

ブロックチェーンも従来のイーサリアムとソラナに、ステラとアバランチが加わり、合計4つとなった。

Visaは、USDGとPYUSDの統合でパクソス社と、EURCの統合ではサークル社と直接提携している。

これにより、世界中のパートナー企業は、より迅速で円滑な取引決済が可能になる。

この動きは、国境を越えた決済手段としてのステーブルコインに対する機関投資家の需要の高まりを反映している。

Visaは、従来の法定通貨システムに代わる効率的な選択肢を提供することで、この需要に応える狙いだ。

また、シンガポールの規制環境下で、ロビンフッドやクラーケンなどが参加するグローバル・ドル・ネットワークと提携。有利な法域での国際的な調達を重視する戦略的な側面もうかがえる。

規制整備も後押し

米国のGENIUS法のような法整備が進み、ステーブルコインの制度的利用が明確化されたことも、普及を後押しする要因となっている。

ステラとアバランチは、その高速処理能力と低コストな取引手数料が評価され、今回新たに追加された。

アバランチは1秒未満のファイナリティを、ステラは低コストの少額決済を実現する。

これらは、分散型金融(DeFi)で広く利用されるイーサリアムやソラナを補完する役割を担う。

広く使われる一方で、ネットワークの混雑が課題となる場合があるためだ。

さらに、米ドルに裏付けられたコインに加え、ユーロ連動のEURCを導入したことで、多通貨での決済機能が強化された。

これは、Visaがすでに提供している25以上の法定通貨サポートと連携する動きといえる。

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