Voidify、ソラナにTornado Cashのプライバシー機能導入へ

On 10月 5, 2025 at 8:37 pm UTC by · 1 min read

プライバシープロトコルVoidifyがTornado Cashと提携。ソラナ上に高度なプライバシー機能を導入し、ネイティブトークンØも公開した。

プライバシープロトコルを手がけるVoidifyは4日、ミキシングサービスTornado Cashとの公式パートナーシップを公開した

この提携は、ソラナ(SOL)ブロックチェーン上にTornado Cashレベルのプライバシー機能を展開することを目的としている。

提案64として知られるこの計画には、統合されたユーザーインターフェースのサポートも含まれる。

Voidifyは、ソラナエコシステム向けに設計されたネイティブトークンØも公開した。

このトークン保有者は、リレーヤーやステーカー、マイナーとして機能するほか、DAOのガバナンスにも参加できる。

ソラナにTornado Cashの匿名性技術を導入

今回の提携は、イーサリアム(ETH)ベースで高い評価を得ているプライバシープロトコルの機能を、高性能なソラナの環境へ持ち込む戦略的な動きと見られてる。

Tornado Cashは、暗号資産(仮想通貨)の取引を混合し匿名化するイーサリアム基盤のプロトコルだ。

開発者はスマートコントラクトの制御権を放棄しており、中央集権的な監視なしにシステムが稼働する点が特徴だ。

Helius LabsのMert Mumtaz CEOは、このツールがTornado Cashの設計を反映しつつも、ソラナのパフォーマンスと統合されたブロックエクスプローラーの恩恵を受けると指摘している。

Voidifyプロトコルの実装は、Tornado Cashの中核的な匿名化機能をソラナにもたらし、その技術アーキテクチャと性能特性に適応させる試みだ。

これにより、ユーザーはソラナ仮想通貨上でより高度なプライバシーを享受できるようになる。

開発者の法的責任とプライバシー擁護の動き

ソラナ上でのプライバシー機能展開は、Tornado Cash開発者が直面する厳しい法的課題の中で進められている。

オランダと米国の裁判所は、悪意のある利用者がプラットフォームを使用した責任を開発者が負うとの判断を下した。

具体的には、Alexey Pertsev氏がマネーロンダリングで、Roman Storm氏が無許可送金事業の共謀で有罪判決を受けている。

こうした法的判断に対し、仮想通貨コミュニティからは強い反発の声が上がっている。

開発者はオープンソースコードを公開した後、その使用を監視したり制限したりすることはできないというのが主な主張だ。

このような状況下で、ソラナ政策研究所(SPI)はプライバシー技術への支援を表明した。

同研究所は8月28日、Tornado Cash開発者であるStorm氏とPertsev氏の弁護費用として50万ドルを拠出することを公開した。

SPIのKristin Smith所長は、「プライバシーは普通のこと。コードは言論の自由だ」と述べた。

ソフトウェア開発者の権利を擁護する姿勢を強調した。

この複雑な法的環境は、プライバシー保護ツールを異なるブロックチェーンエコシステムに導入する上での課題と動機を生み出している。

今回の提携は、技術革新、ユーザーのプライバシー、そして規制遵守という、進化し続ける仮想通貨エコシステムの複雑な関係性を浮き彫りにしている。

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