アンタルファ子会社、1.3億ドル相当のトークン化ゴールド購入

アンタルファ子会社が約1.3億ドルのトークン化ゴールド(XAUT)を購入。デジタル資産への戦略転換を背景に社名変更も計画。

赤松 柊弥 By 赤松 柊弥 黒川 理佐 Editor 黒川 理佐 Updated 1 min read
アンタルファ子会社、1.3億ドル相当のトークン化ゴールド購入

Key Notes

  • アンタルファの子会社が約1億3400万ドル相当のトークン化ゴールドXAUTを購入.
  • 法定通貨の不安定性へのヘッジと、ポートフォリオへのブロックチェーン資産統合が目的.
  • デジタル資産への戦略転換を反映し、社名を「Aurelion Inc.」に変更する.

金融サービス企業アンタルファの子会社であるプレステージは14日、1億3400万ドル相当のトークン化ゴールドを購入した。

プレステージが取得したのはテザー・ゴールド(XAUT)で、購入価格は1ユニットあたり4021.81ドルとなった。

トークン化ゴールドへの大規模な資金流入

各XAUTトークンは、スイスの金庫に保管されたロンドン貴金属市場協会認定の金1トロイオンスの所有権を表す。

オーレリオンは10月13日からナスダックでAUREのティッカーシンボルで取引を開始しており、ナスダック初のテザー・ゴールド・トレジャリーとなった。

この取引は、2025年におけるトークン化された現実世界資産(RWA)への最大級の機関投資の一つとなる。

同社は今回の動きを、法定通貨の変動に対するヘッジであり、ブロックチェーン基盤の資産を伝統的なポートフォリオに統合する戦略の一環だと説明している。

購入資金は、10月10日に完了した1億5000万ドルの資金調達から充当された。

この資金調達には約1億ドルの私募増資と5000万ドルの3年間のシニアデット・ファシリティが含まれる。

アンタルファは4300万ドルの投資でこの資金調達を主導し、オーレリオンの支配的議決権を取得した。

機関投資を後押しする市場環境

今回の決定を後押しした要因として、トークン化RWAへの需要加速が挙げられる。

金は1970年代後半以来最強の年間上昇を記録しており、最近1オンスあたり4100ドルを超える史上最高値を更新。

年初来で57%以上の上昇となっている。

オーレリオンのビョルン・シュミットケ最高経営責任者は、この取引がオーレリオンとトークン化ゴールドのより広範な採用にとって画期的なマイルストーンになると述べた。

物理的な金の安定性とブロックチェーンの効率性と透明性を融合させることで、現代のデジタルトレジャリーが何であるかを再定義していると説明している。

XAUTは将来性が高いイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で数分以内に決済が完了し、24時間365日の流動性を実現する。

この構造は、日次のオンチェーン検証、規制遵守、利回り創出の可能性を提供すると同社は強調している。

テザー社は取引の完了を確認しており、金はスイスの施設でLBMA基準のバーとして物理的に保管されている。

2020年のローンチ以来、XAUTは約7トンの物理的な金の裏付けを蓄積している。

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赤松 柊弥

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。

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