ブラックロック、ステーブルコイン準備金向けファンドを発表

ブラックロックは、ステーブルコインの準備金として利用できる2つのトークン化ファンドの提供を開始した。

林田 博美 By 林田 博美 倉元 大智 Editor 倉元 大智 Updated 1 min read
ブラックロック、ステーブルコイン準備金向けファンドを発表

Key Notes

  • ブラックロックがステーブルコイン準備金向けのトークン化ファンド2種を発表した.
  • 新ファンドは米国のステーブルコイン規制「GENIUS法」の基準を満たすよう設計されている.
  • ブロックチェーン技術を活用し、機関投資家に透明性の高い資産管理手段を提供する.

資産運用大手のBlackRock(ブラックロック)は3日、ステーブルコインの準備金向けとなる2つのトークン化ファンドの提供を開始した。

ステーブルコイン準備金向けの新たなファンド

同社が発表したファンドは、「BSTBL」のオンチェーンシェアと、新設された「BRSRV」の2つの商品だ。

これらはブロックチェーン技術を活用し、機関投資家に流動性と安定性を提供する。従来の金融商品の強みと、デジタル技術の利便性を組み合わせた形だ。

BSTBLは、既存のファンドを暗号資産(仮想通貨)のイーサリアム(ETH)基盤でトークン化したものだ。

BNY Mellon(BNYメロン)が記録の管理を担い、承認されたウォレット間でデジタル証券として移転できる。現金や短期の米国債などで運用される。

一方のBRSRVは、デジタルネイティブな機関投資家に向けて新たに設計されたファンドだ。複数のブロックチェーンに対応しており、毎日の配当が自動で再投資される仕組みを持つ。

Securitize(セキュリタイズ)が管理を担い、幅広いネットワークでの利用を可能にしている。

規制に準拠したデジタル資産管理

両ファンドは、米国のステーブルコイン規制である「GENIUS法」が定める適格準備資産の基準を満たすよう設計されている。

この法律は、決済用ステーブルコインの発行者に対し、安全性の高い資産を保持することを義務付けている。新しいファンドは、この厳しい基準をクリアする目的で作られた。

ブラックロックの現金管理部門は、2026年3月時点で約1兆730億ドル(約168兆4,610億円)の資産を運用している。

同社はすでに、USDコイン(USDC)を発行するCircle(サークル)などの準備金を数百億ドル規模で管理している。今回のトークン化商品の投入は、既存の業務をデジタル領域へと拡張する自然な流れと言える。

一方で、同社はブロックチェーン技術特有のリスクについても説明している。新しい技術であるため、規制の変更や運用上の課題が発生する可能性を指摘した。

元本の保証はなく、連邦預金保険公社(FDIC)の保護対象ではない点にも注意を促している。

米国のマネー・マーケット・ファンド市場は、8兆4,000億ドル(約1,318兆円)規模にまで成長している。安全で流動性の高い資産への需要が高まる中、ブラックロックの新たな取り組みは市場に大きな影響を与えそうだ。

仮想通貨業界と伝統的な金融の融合が、さらに加速していくことが予想される。また、ビットコインの価格動向も、こうした機関投資家の動きに影響を与えるだろう。

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林田 博美
Coinspeakerエディター 林田 博美

Coinspeaker Japanライター。2021年頃から仮想通貨、ビットコイン投資をスタート。ブログ運営しながら、暗号資産に関する知識を深め、最新テクノロジーも勉強。仮想通貨の大手メディアで多数記事を執筆。専門分野は仮想通貨全般に加え、WEB3やNFTなど。

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