コインベース、米国でBTC・ETHのナノ無期限先物取引を開始

コインベース・デリバティブズは、米国投資家向けにBTCとETHのナノ無期限先物取引を開始した。個人投資家向け商品を提供する。

赤松 柊弥 By 赤松 柊弥 黒川 理佐 Editor 黒川 理佐 Updated 1 min read
コインベース、米国でBTC・ETHのナノ無期限先物取引を開始

Key Notes

  • コインベースは7月21日、米国でビットコインとイーサリアムのナノ無期限先物取引を開始した.
  • 新商品はCFTCの規制下にあり、オフショア取引所に伴うリスクを軽減する国内代替手段を目指す.
  • ナノ契約(0.01 BTC、0.10 ETH)により、個人トレーダーのアクセス性が向上する.

コインベース・デリバティブは21日、米国で無期限スタイル先物の提供を開始した。

ナノビットコイン無期限スタイル先物とナノイーサ無期限スタイル先物の2つの契約を導入。

CFTC規制に準拠しながら現物価格に密接に連動する商品として設計された。

無期限先物は国際的に暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引の9割以上を占める主要商品だが、複雑な規制環境により米国では利用できない状況が続いていた。

海外取引所を利用せざるを得なかった米国投資家に対し、規制リスクやカウンターパーティリスクを回避できる国内の選択肢が提供される。

5年満期と24時間取引の新設計

導入される先物契約は従来の先物とは異なり、5年の長期満期を持つ長期契約として設計されている。

24時間365日の取引が可能で、ファンディングレート機能により先物価格を現物市場価格に密接に連動させる仕組みを採用している。

ファンディングは1時間ごとに発生し、指定された現金調整期間中に1日2回決済される。

各決済期間において、蓄積されたファンディングが集計され、トレーダーのアカウントに貸方または借方として計上される構造となっている。

小口投資家向けナノ契約の特徴

今回提供されるナノ契約は、ビットコイン(BTC)が0.01 BTC、イーサリアム(ETH)が0.10 ETHという小口単位での取引を可能にし、ポジションサイズの柔軟性と資本効率性を両立している。

これにより機関投資家だけでなく個人トレーダーにも参入しやすい環境が整備された。

同社は今後数か月以内に、個人向けの仮想通貨投資商品を拡大する計画を発表している。

取引プラットフォームのパートナーを通じた具体的な取引方法については、近日中に詳細が共有される予定となっている。

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赤松 柊弥

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。

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