イーサリアム財務企業ETHZillaが2.5億ドルの自社株買いを発表。企業のイーサリアム保有戦略は、今後に影響を与える。
イーサリアム財務企業のETHZillaは26日、2億5000万ドル規模の自社株買いプログラムを承認した。
同プログラムは取締役会で承認され、即日実行。
2026年6月30日まで、または2億5000万ドル全額使用まで継続する。
現在の発行済み株式数は1億6547万株となっている。
4億8900万ドルのイーサリアム保有を公表
ETHZillaは暗号資産(仮想通貨)投資の状況も公開した。
現在イーサリアム(ETH)を10万2237枚保有しており、その価値は約4億8900万ドルに上る。
平均取得価格は3948ドル72セントで、総額約4億300万ドルを投じた。
同社は約2億1500万ドルの現金同等物も保有しており、仮想通貨と法定通貨の二重通貨による財務アプローチを維持している。
最近購入したETHはElectric Capitalの独自プロトコルElectric Asset Protocolでステーキングし、収益率向上を図る。
前年度には1億4150万ドルを超える累積赤字を抱えるなど、財務課題も存在する。
株価は転換可能株7480万株の発行可能性公表後、30%下落していた。
株主還元とETH蓄積の二重戦略
マカンドリュー・ルディシル執行会長は「ETH保有量拡大と差別化された利回り機会追求を続ける中、現在の株価での積極的な自社株買いは株主価値最大化への取り組みを示す」と述べた。
同社は最近、ATM方式で330万株を発行し2090万ドルの純収入を調達。
自社株買いの資金調達にも運転資本やATM募集、将来の資金調達を活用する計画だ。
発表後、ETHZilla株は6%上昇し3ドル50セントを超えて取引された。
年初来の上昇率は92%を超えている。
同社は上場企業として5番目に大きなイーサリアム財務企業となった。
企業によるアルトコインのバランスシート組み入れは業界全体のトレンドとなりつつある。
市場全体での企業のETH保有総額は約130億ドルと推定されている。
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