仮想通貨取引所ジェミニ、予測市場参入|米CFTCから承認取得

ジェミニがCFTCから指定契約市場(DCM)のライセンスを取得。米国で予測市場の提供を開始し、先物やオプション取引拡大。

赤松 柊弥 By 赤松 柊弥 黒川 理佐 Editor 黒川 理佐 Updated 1 min read
仮想通貨取引所ジェミニ、予測市場参入|米CFTCから承認取得

Key Notes

  • ジェミニがCFTCから指定契約市場(DCM)のライセンスを取得し、米国で予測市場を開始.
  • 5年越しの承認となり、現政権の暗号資産に対する友好的な姿勢が背景に.
  • 仮想通貨の先物、オプション、無期限先物取引へのサービス拡大を計画.

米暗号資産(仮想通貨)取引所ジェミニは10日、米商品先物取引委員会(CFTC)から指定契約市場(DCM)ライセンスを取得した。

同社の関連会社ジェミニ・タイタンを通じて予測市場事業に参入する。

2020年3月に申請してから約5年間の審査を経ての承認となった。

イベント契約で将来の出来事を予測

今回のライセンス取得により、ジェミニ・タイタンは米国の顧客向けにイベント契約の提供を開始する。

イベント契約とは、将来の出来事に対して「はい」か「いいえ」で結果を予測するシンプルな形式の取引商品だ。

ビットコイン(BTC)価格が年末までに20万ドルを超えるか」「イーロン・マスク氏のXが2026年に欧州委員会へ1億4000万ドルの罰金を支払うか」といったトピックだ。

サービス開始当初は、米国の顧客向けにWebインターフェースを通じた取引が提供され、ジェミニ口座内の米ドルを使用して参加できる。

モバイルでの取引機能も近日中に追加される予定となっている。

ウィンクルボス兄弟がトランプ政権の姿勢を評価

ジェミニのTyler Winklevoss CEOは「今回の承認は5年間のライセンス取得プロセスの集大成であり、ジェミニにとって新たな章の始まりだ」と述べた。

同氏はトランプ大統領が「バイデン政権の仮想通貨への戦争を終結させた」ことに感謝を表明し、米国を新しい仮想通貨の中心地にするというビジョンの実現に尽力していると評価した。

キャメロン・ウィンクルボス社長も「予測市場は伝統的な資本市場と同等か、それ以上の規模になる可能性がある」と述べている。

将来は仮想通貨デリバティブも視野に

ジェミニ・タイタンは今後、予測市場にとどまらず、米国顧客向けのデリバティブ商品を拡充する計画を持っている。

具体的には仮想通貨先物、オプション、そしてアジア市場などで人気の無期限先物が含まれる。

今回の承認により、ジェミニ・タイタンはカルシやポリマーケットと並び、米国でCFTCの規制下で予測市場を提供できる数少ないプラットフォームの一つとなった。

発表を受け、ビットコイン関連株のジェミニは時間外取引で約13.7%上昇し12.92ドルを記録した。

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赤松 柊弥

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。

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