ビットコインとイーサリアムのETFから大規模な資金流出が続く一方、ソラナETFには資金流入。市場の関心はアルトコインへ。
主要ETFから資金大移動
FX Empireのレポートによると、現物ビットコインETFの週間流出額は前週の7億9900万ドルを上回る規模となった。 特に火曜日には1日で約5億7800万ドルが流出し、8月以来最大の流出額を記録している。 フィデリティのFBTCから約3億5700万ドル、アークと21シェアーズのARKBから約1億2800万ドルの資金が引き揚げられた。 イーサリアムETFでは、ブラックロックのETHAだけで1億1100万ドルの流出となり、機関投資家の慎重な姿勢が浮き彫りとなった。 対照的に、将来性が高いソラナ(SOL)のETFは市場の逆風をものともせず、週間で1億3660万ドルの純流入を記録した。 ビットワイズのソラナ・ステーキングETF(BSOL)は取引開始日に約7000万ドルの資金を集め、好調な滑り出しとなっている。 ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)価格は週間でそれぞれ約5%、約10.86%下落している。 市場アナリストは、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長によるタカ派的な発言や、継続する米国政府の閉鎖がマクロ経済の不確実性を高めていると指摘した。ソラナ関連ニュース
11月第1週の仮想通貨ニュース|ソラナ版メタプラネット設立
2025年11月第1週、仮想通貨市場は3.24%下落したが、ソラナに特化した総合戦略企業「SOLプラネット」が4日に設立された。野坂幸司CEO、廣崎真之介CFO、道家一斗CTOら専門家が率い、企業向けにコンサルティング、財務戦略支援、インフラ構築、マーケティングを提供する。ソラナエコシステムは年間収益28億5000万ドル、時価総額6位に成長し、香港SFCが現物ETFを承認した。企業保有も活発で、モブキャストHDが1億5000万円のSOLを取得するなど、採用が加速している。
再試行
メタマスクカード、ソラナ対応開始|USDC・USDT決済可能に
メタマスクは11月5日、決済カードのメタマスクカードがソラナ(SOL)に対応したと明かした。利用者はUSDCやUSDTを法定通貨への交換なしで日常の買い物に直接利用できるようになった。ソラナはメタマスクがネイティブでサポートする初の非EVM互換チェーンとなり、トークンの送受信、交換、ブリッジ、dApps連携も可能になる。同社は2025年第3四半期にビットコイン(BTC)のネイティブサポートを計画しており、マルチチェーンAPIの開発も進めている。
ソラナ価格、ETF取引開始も週間で18.6%下落
ソラナ(SOL)は10月28日に米国で現物ETF取引を開始し、ビットワイズのBSOLが初日5600万ドル、2日目7200万ドルの取引高を記録した。両社のETFは運用資産総額5億ドルを超え機関投資家の関心を集めている。しかし、SOL価格は週間比18.6%下落し163ドル台となり、典型的な「ニュースで売る」現象が発生した。ETF承認への期待で築いた上昇分のほとんどを失い、伝統金融市場での採用拡大が短期的な価格上昇に直結しないことを示す事例となった。
