元ポリマーケットスタッフが新予測市場を立ち上げ、1500万ドルを調達。BTCやETHの今後の価格予測などへの活用が期待。
予測市場プラットフォームポリマーケットの元スタッフらは27日、新会社The Clearing Companyを設立し、1500万ドルのシード資金調達を完了した。
今回の調達はUnion Square Venturesが主導し、Haun Ventures、Variant、Coinbase Venturesなど大手投資会社が参加した。
同社のトニ・ジェマイエル共同創設者は、ポリマーケットとカルシの元グロース責任者として業界経験を持つ人物。
新プラットフォームは規制基準を満たしつつ、個人投資家がアクセスしやすいオンチェーン予測市場の構築を目指している。
規制遵守型の新世代予測市場プラットフォーム
予測市場は、選挙やスポーツの試合など現実世界の出来事に連動するコントラクトを取引する場として機能する。
正確な予測に金銭的インセンティブが働くため、集合知による未来予測を生成する仕組みとして注目されている。
The Clearing CompanyのジェマイエルCEOは「予測市場は何世紀も前から存在するが、インターネット時代の実装により集合知はより強力になった」と説明。
従来の世論調査を時間がかかりすぎ、偏見に満ちていると批判し、市場メカニズムが間違いに実質的なコストが伴うため、正直さを促進する利点を強調した。
同社は新しい暗号資産(仮想通貨)、政治、スポーツ、文化など幅広いカテゴリーをカバーし、、流動性を引き出す新構造に支えられた市場開発を計画。
大手投資家とコインベースの競合関係
主要投資家のUnion Square Venturesは、過去にコインベースやユニスワップなど規制遵守を重視したWeb3プラットフォームを支援した実績がある。
同社は規制に対応したアプローチが分散型予測ツールの主流化につながるとの期待を示している。
同社は最近、イベント結果の予測サービスへの事業拡大計画を発表し、米商品先物取引委員会(CFTC)から指定契約市場(DCM)としての登録を既に取得している。
The Clearing Companyは具体的なプラットフォームローンチ時期を明らかにしていないが、規制遵守と使いやすいインターフェースの両立に注力する方針を表明。
創設チームには、ジェマイエル氏のほかリアム・コバッチ氏、ニラ・エヤル氏、ニック・エモンズ氏、ジャヤバーダン・ムナンギ氏らが名を連ね、仮想通貨投資分野のベテラン陣による布陣となっている。
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