ソラナミームコイン発行Pump.fun、収益8億ドル突破|大幅回復

ソラナ基盤のPump.funが収益8億ドルを突破し市場で優位に。競合の台頭やBaseの躍進など、ソラナエコシステムの今後の動向が注目される。

黒川 理佐 By 黒川 理佐 倉元 大智 Editor 倉元 大智 Updated 1 min read
ソラナミームコイン発行Pump.fun、収益8億ドル突破|大幅回復

Key Notes

  • Pump.funはソラナ基盤のローンチパッドで、取引手数料により生涯収益が8億ドルを突破した.
  • 競合LetsBonkに一時シェアを奪われるも、主要開発者の復帰と戦略的なトークン買い戻しで優位性を回復した.
  • Baseがミームコイン発行数でソラナを上回るなど競争は激化しており、Pump.funの持続的な優位性には課題も残る.

ソラナ(SOL)基盤のミームコインローンチパッドであるPump.funは20日、生涯収益が8億60万ドルを突破した。

同プラットフォームは、インターフェースを通じて実行されるすべてのトークン取引に1%のスワップ手数料を課すことで収益を上げている。

2025年8月11日から17日の週には、1,348万ドルの収益を記録し、2025年2月以来最高の週間実績となった。

これは、7月28日から8月3日の週に週間収益が172万ドルまで急落した不振からの大幅な回復を示す。

競争激化と回復

Pump.funはこれまでに24,911のトークンを立ち上げ、そのうち約0.84%がソラナの自動マーケットメーカーであるRaydiumに上場している。

現在、同プラットフォームはソラナのミームコインローンチパッド市場で91%という圧倒的なシェアを誇る。

7月下旬のPump.funの一時的な低迷は、競合のLetsBonk.funの台頭が引き金となった。

LetsBonkは収益分配モデルとより深い流動性プールを提供し、一時的に市場シェアの70%以上を獲得した。

しかし、8月中旬までにLetsBonkへ移籍していたミームコインの主要開発者トップ10がPump.funに回帰した。

流動性への懸念や持続不可能な収益モデルが背景にあり、LetsBonkの日間収益は数週間で約100万ドルから3万ドル未満にまで暴落した。

Pump.funは、ネイティブトークンPUMPの供給量を制限し価値を高めるため、3,300万ドル規模のトークン買い戻しプログラムを実施した。

優れた流動性や高い取引量といった本質的な強みも、開発者やトレーダーの信頼回復を後押しした。

他エコシステムとの競争も

Pump.funはソラナのミームコイン分野で優位性を取り戻したが、エコシステム全体の競争は激化している。

新たな競合であるHeavenは、手数料の買い戻しなどの革新的な仕組みを導入し、ソラナのローンチパッド市場で約15%のシェアを獲得している。

また、コインベースが支援するBaseは、最近トークン発行量でソラナを上回った。

8月18日には、Base上で57,970のトークンがローンチされたのに対し、ソラナは32,760であり、この動きはBaseとSNSプラットフォームZoraの統合が背景にある。

ミームコインローンチパッドのエコシステムは急速に進化している。

競争環境がますます混雑し、不安定な仮想通貨市場内でユーザーの嗜好が変化する中、Pump.funの現在の支配が続くかどうかは不透明な状況だ。

Disclaimer: Coinspeakerは公平で透明性の高い報道に努めています。この記事は正確かつタイムリーな情報提供を目的としていますが、投資助言ではありません。市場状況は急速に変化するため、投資判断の前に情報確認と専門家への相談を強く推奨します。

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黒川 理佐

2021年から仮想通貨投資を始め、数十のプロジェクトをリサーチ・利用。メルマガやSNSで最新情報を発信し、信頼を集める。2025年よりCoinspeaker参画。鋭い分析で、初心者から上級者まで役立つ情報を提供。

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