リップル社が年次イベントSwellにナスダックCEOの登壇を発表。NYで初開催し、伝統金融と暗号資産業界の連携強化を目指す。
リップル社は7月31日、年次イベントRipple Swell 2025で、ナスダックのアデナ・フリードマンCEOが基調講演を行うと明らかにした。
同イベントは11月4日と5日にニューヨーク市で開催される。
40カ国以上から600人超の参加者と60人超のスピーカーが集結し、ブロックチェーン技術の普及やトークン化をテーマとした議論が繰り広げられる。
伝統金融と暗号資産の歴史的接近
フリードマン氏はブロックチェーン技術の普及、トークン化、そして進化する世界の金融システムをテーマに講演を行う。
ナスダック最高責任者の参加は、伝統的な証券取引所と新しい暗号資産(仮想通貨)業界の関係が新たな段階に入ったことを示している。
1969年生まれのフリードマン氏は2017年からナスダックCEOを務め、世界初の女性取引所トップとして知られる。
2023年に取締役会議長にも就任した。
彼女の下でナスダックは2021年にベラフィンを27億5000万ドルで買収するなど、フィンテック事業を積極的に拡大している。
金融界の要人が結集
今回のSwellイベントには、シティのライアン・ラグ氏、フランクリン・テンプルトンのサンディ・カウル氏、ブラックロックのマクスウェル・スタイン氏など、大手金融機関の幹部が多数参加する。
リップル社からはブラッド・ガーリングハウスCEO、モニカ・ロング社長、スチュアート・アルデロティ最高法務責任者らが登壇予定だ。
過去のSwellでは、元FRB議長のベン・バーナンキ氏や元米大統領のビル・クリントン氏といった著名人が基調講演を行っており、金融政策決定者との対話の場として確立されている。
今年のイベントはトークン化、ステーブルコイン、デジタル資産管理に焦点を当てたセッションが予定されている。
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