米国初のソラナ連動ステーキングETF「SSK」が8月15日に取引高6600万ドルを記録し、過去最高を更新した。
米REXシェアーズとオスプレイ・ファンズが共同運用するREX-Osprey ソラナ+ステーキングETF(SSK)は15日、上場来最高となる取引高6600万ドルを記録した。
これは7月2日の上場以来となる新記録で、従来の最高記録3400万ドルのほぼ2倍に達する水準となった。
同ETFは米国市場で初めて、ソラナ(SOL)の価格変動とオンチェーンステーキング報酬を同時に享受できる上場投資信託として注目を集めている。
機関投資家需要の拡大が牽引
取引高急増の背景には、暗号資産(仮想通貨)への制度的アクセスを求める機関投資家からの需要拡大がある。
SSKは証券口座を通じてソラナのステーキング利回りを受け取ることが可能で、直接的な仮想通貨投資やウォレット管理を必要としない仕組みが評価されている。
現在のステーキング報酬は年率換算で約7.3%とされ、REXシェアーズとオスプレイ・ファンズは報酬を一切留保せず投資家に全額還元している。
8月1日には初回のステーキング報酬分配を実施し、1株あたり0.12169ドル、総額約61万8000ドルが支払われた。
急速な資産拡大と市場評価
SSKは上場からわずか12営業日で運用資産が1億ドルを突破し、7月末には1億3530万ドルに達している。
ETFの約40%はSOLをステーキングする上場投資商品に、残りはJitoSOLなどの流動性確保手段を活用した構成となっている。
7月24日に実施されたJitoSOLリキッドステーキングの組み入れにより、ネットワーク報酬の獲得力を高めつつ、ETFとしての流動性も強化された。
ベンチマークはCF BenchmarksのSOLUSD_NYを採用し、価格透明性と不正防止を確保している。
アナリストは、今回の取引高更新は暗号資産ステーキング利回りを規制下で享受する手段としてETF構造が市場で信頼を獲得しつつあることを示すと指摘している。
従来の金融市場とブロックチェーン由来の利回りを一体化させた事例として、今後の市場拡大のモデルケースになり得る。
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