トランプ家支援のWLFI、バイナンスなど複数取引所で上場開始

トランプ氏関連の仮想通貨WLFIが主要取引所で取引を開始。大量のトークン供給と政治的背景から、市場は乱高下した。

赤松 柊弥 By 赤松 柊弥 黒川 理佐 Editor 黒川 理佐 Updated 1 min read
トランプ家支援のWLFI、バイナンスなど複数取引所で上場開始

Key Notes

  • トランプ米大統領関連の仮想通貨WLFIが、Binanceなど主要取引所で取引を開始.
  • 価格は一時0.40ドルに達した後、急落.
  • 政治的なつながりや所有権の集中から、利益相反への懸念が高まっている.

米ドナルド・トランプ大統領とその家族が支援するWorld Liberty FinancialのWLFIトークンが1日、バイナンスなど複数の主要暗号資産(仮想通貨)取引所で取引を開始した。

同日に実施されたトークンアンロックにより、初期流通供給量として約247億WLFIが市場に放出された。

取引開始直後、WLFIは一時0.33ドルの高値を付けたものの、その後は0.22ドル付近で推移している。

同プロジェクトのプレセールウォレット3つから、開始直後に1億6000万WLFIがバイナンスに送金されるなど、早期売却の動きが確認されている。

高い時価総額と取引量を記録

WLFIの完全希薄化時価総額は約310億ドルと算出され、これはスイ(SUI)やドージコイン(DOGE)と同等の水準に位置する。

24時間取引高は22億ドルを超え、おすすめ仮想通貨としては異例の初日取引量を記録した。

バイナンスはWLFIにシードタグを付与し、高リスクながら革新的なトークンとして位置づけている。

取引には90日ごとのクイズ受講が必要で、リスク警告バナーが表示される仕組みとなっている。

同トークンはイーサリアム、バイナンス・スマート・チェーン、ソラナの3つのブロックチェーンで同時に展開されている。

政治的背景と規制面での懸念

WLFIはWorld Liberty FinancialのDeFiプラットフォームのガバナンストークンとして機能し、プロトコルのパラメーター変更やインセンティブプログラムに関する投票権を保有者に付与する。

同プロジェクトは2024年の大統領選挙期間中にトランプ氏と息子のエリック・トランプ氏、ドナルド・トランプ・ジュニア氏によって推進された経緯がある。

米国の複数の議員は、トランプ家の金融的関与が政府政策に与える潜在的影響について懸念を表明している。

報道によると、トランプ氏は仮想通貨関連事業により2022年以降24億ドルの利益を得たとされる。

このような政治色の強い仮想通貨投資プロジェクトは、規制強化の時代にどう評価されるかの試金石となると市場関係者は指摘している。

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赤松 柊弥

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。

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