「ベネズエラ違法金取引でUSDTを使用」犯罪対策組織が報告

アマゾンで違法採掘された金がベネズエラに密輸され、暗号資産USDTで決済されるケースが急増しているとの報告書が公開された。

赤松 柊弥 By 赤松 柊弥 黒川 理佐 Editor 黒川 理佐 Updated 1 min read
「ベネズエラ違法金取引でUSDTを使用」犯罪対策組織が報告

Key Notes

  • アマゾンで違法採掘された金がベネズエラに密輸され、USDTで決済されている.
  • ベネズエラの金産業は犯罪組織と結びつき2025年には約22億ドルの収益を上げた.
  • USDTは制裁回避や資金洗浄に利用されており、米国も対策に乗り出している.

国際犯罪対策組織のGI-TOCは10日、アマゾンで違法採掘された金がベネズエラに密輸され、テザー(USDT)で決済されるケースが増加しているとする報告書を公開した。

ベネズエラは過去2年間でアマゾン産違法金の主要な流入先に転じており、金の密輸と暗号資産(仮想通貨)の交差が新たな犯罪インフラを形成しつつある。

違法金の密輸ルートとUSDT決済の実態

GI-TOCの報告書によると、これまで金の供給元だったベネズエラが、現在ではブラジルやガイアナから違法に採掘された金の集積地に転換した。

ガイアナ産の金の一部は現地でUSDTを用いて直接決済されており、ステーブルコインが密輸ネットワークの決済基盤として機能している。

物流の中心となっているのは、ブラジルのロライマ州ボアビスタだ。

道路や秘密の滑走路を経由して金が国境を越え、ベネズエラ国内の採掘地域へと運ばれる。

現地では軍高官が高値で買い取る構造が確認されており、国家機関が違法な取引に関与している実態が浮かぶ。

ベネズエラではハイパーインフレや経済制裁の影響でUSDTが「非公式のドル」として広く普及しており、物理的な金をおすすめ仮想通貨に即時変換できる環境が制裁回避や資金洗浄の温床となっている。

犯罪組織の関与と国際社会の対応

ベネズエラの金産業は20年以上にわたって構造的な犯罪化が進んでおり、政治家・軍・多国籍犯罪グループが深く絡んでいる。

原油収入が激減する中、金は政府の財政を支える主要な収入源だ。

世界的な金価格の高騰がアマゾン全域での違法採掘をさらに加速させており、森林伐採や水銀汚染といった深刻な環境破壊も招いた。

こうした事態を受け、米国上院では「United States Legal Gold and Mining Partnership Act」の審議が進む。

違法な金取引と犯罪組織の連携を断ち切るための多年戦略や、サプライチェーンの監視強化、マネーロンダリング対策の強化を盛り込んだ内容だ。

テザーの発行元もこれまでに43億ドル相当の違法資産を凍結するなど法執行機関に協力しており、ビットコイン(BTC)を含む暗号資産全般に対する規制の枠組み強化を国際社会が求めている。

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赤松 柊弥
Coinspeakerニュースライター 赤松 柊弥

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。

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